
リビア東部トブルク沖の地中海で、ヨーロッパへ向かっていた移民45人がゴムボートの遭難事故に遭い、救助されたと現地紙『アル・ワタン』が1日に報じた。
救助されたのはエジプト国籍23人とスーダン国籍22人で、トブルク北方約222キロの海上で、リビア沿岸警備隊が救助したとされている。
同紙によると、移民らは医療と人道支援を受けた後、保護施設に移送され、法的手続きを受ける見通しだ。
リビアでは2011年、北大西洋条約機構(NATO)の支援を受けた民衆蜂起で、独裁者ムアンマル・アル=カッザーフィーが失脚して以降、欧州へ向かう移民の主要な出発拠点となっている。
政情不安と分裂に乗じて、密航組織が活動を拡大し、劣悪な船舶で移民を輸送しているため、地中海での難破や沈没といった海難事故が増加している。
現在、リビアは首都トリポリを拠点とする政府軍と、東部を掌握するハリファ・ハフタル将軍が率いるリビア国民軍に分裂し、戦闘を続けている。内戦を逃れ国外への脱出を試みる移民も増加している。













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