
欧州連合(EU)は2040年までに欧州主要都市を「1日生活圏」とする高速鉄道網を構築する計画を進めている。
報道によると、5日(現地時間)、英紙『ガーディアン』などによれば、アポストロス・ツィツィコスタスEU交通委員はこの日、主要都市間の移動時間を大幅に短縮する「欧州式高速鉄道網」構築計画を発表した。
EUは時速250km以上の高速鉄道で欧州大陸全域を結ぶ構想である。
計画によると、2030年までにドイツとデンマークの首都間の移動時間は現在の7時間から4時間に短縮される見込みだ。2035年までにはブルガリアとギリシャの首都間の移動時間を現在の約14時間から6時間に短縮する方針である。
エストニアとラトビアの首都間の移動時間は、現在の6時間10分から1時間45分へと大幅に短縮される見込みである。ポルトガルとスペインの首都間の移動時間も9時間から3時間へ大幅に短縮される。
単一のウェブサイトで国家間の鉄道チケットを購入できるようにするため、乗客の権利を拡大する法案を来年の早い時期に発表する予定である。
EU委員会は、この高速鉄道網が航空便よりも魅力的な代替手段になると見込んでいる。
欧州国家間の高速列車は、劣悪なインフラ、低い互換性、相反する規定、複雑な予約システムなどで問題視されている。
EU委員会によると、欧州の既存高速鉄道網は1万2,128kmで、主にフランス、ドイツ、イタリア、スペインなど西部4カ国に集中している。中央および東欧は接続性が脆弱な状態である。
委員会は外部専門家を参考にして、この計画に5,460億ユーロ(約970億万円)が必要だと試算している。資金調達のため、EU基金を活用し、加盟国政府および民間投資を呼び込む計画である。
『欧州消費者機構』(BEUC)は「欧州全域を鉄道で旅行する際、複雑な予約および発券手続き、制限された乗客の権利、不十分な接続性、満足のいくものではないサービス品質に遭遇してきた」と指摘し、この計画が持続可能な旅行を推進すると歓迎の意を示した。













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