
テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が、2026年の米国中間選挙を前に共和党への政治資金支援に乗り出した。今後は政治的な活動を控える意向を示していた直後の行動だけに、依然として政治的影響力を保持したい思惑があるのではないかとの見方も出ている。
16日(現地時間)報道によると、米メディア「アクシオス」は情報筋の話として、マスク氏が最近、共和党に巨額の政治資金を寄付し、追加支援も約束したと報じた。具体的な寄付額については公表されていない。
世界有数の富豪であるマスク氏の財政支援は、共和党にとって大きな追い風になるとの見方が強い。マスク氏は2025年11月、J.D.ヴァンス次期副大統領やスージー・ワイルズ大統領首席補佐官など、トランプ政権の高官らと会食した後、共和党への寄付を決めたとされる。
また、マスク氏は2024年の米大統領選挙の過程で、トランプ氏や共和党候補を支援するため、2億9,150万ドル(約454億円)を私財から拠出したと伝えられている。こうした政治資金支援を背景に、マスク氏はトランプ政権で「政府効率部(DOGE)」のトップに起用され、連邦政府のコスト削減を指揮するなど、大統領の最側近として活動してきた。
今回の共和党への政治資金支援再開は、最近になって政治に関与しない考えを示していた発言と食い違うため、注目が集まっていることが分かった。マスク氏は先日出演したケイティ・ミラー氏のポッドキャストで、政府効率部での任務は成功であったと振り返りつつ、今後は政治から距離を置き、基本的には自身の事業に専念する考えを語っていた。

















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