
米国・イスラエルとイランの大規模な交戦が中東全域へと広がっている。親イラン派であるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが参戦し、イスラエルと交戦を繰り広げているほか、イランの攻撃を受けたアラブ首長国連邦(UAE)など湾岸諸国も軍事的対応に踏み切る可能性を示唆しており、中東全体が本格的な戦闘に突入しかねない情勢となっている。
ヒズボラは2日(現地時間)の声明で、「ハメネイ師の殉教への報復、レバノンと国民の防衛、そして繰り返されるイスラエルの攻撃への対応として、ミサイルやドローンを発射した」と明らかにした。これに対しイスラエル軍も即座に反撃し、レバノン全域にわたり空爆を実施した。
米国とイスラエルはこの日も、イランの首都テヘランなどへの空爆を継続し、3日連続で攻勢を展開した。「ロイター通信」などはイランの現地メディアを引用し、同日未明からテヘラン各地で爆発音が相次いでいると伝えた。イスラエル軍は声明で、テヘラン全域の標的に対し、自国空軍が新たに大規模な追加攻撃を実施したと明らかにした。また、米軍で初の戦死者が出たことを確認したドナルド・トランプ米大統領は、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」に「イラン海軍の艦船9隻を撃沈し、海軍本部の大半を破壊した」と投稿した。
イランの精鋭部隊であるイスラム革命防衛隊(IRGC)は、米国とイスラエルに対し「真の約束4」作戦の第7・第8弾となる攻撃に踏み切ったと発表した。IRGCは国営メディアを通じ、巨大な地下トンネル内に多数の攻撃用ドローンやミサイルが備蓄されている様子も公開した。十分な戦争遂行能力を備えていることを誇示する狙いがあるとみられる。また、ペルシャ湾およびホルムズ海峡で米英のタンカー3隻をミサイルで攻撃したとも明らかにした。
中東にある欧州の軍事基地がイランのドローン攻撃を受けたことを受け、英国・フランス・ドイツの首脳はイランに対し「攻撃を停止せよ」とする共同声明を発表し、軍事資産の中東への前方展開を開始した。
さらにイランは、アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーン、カタール、クウェートなど親米的な中東諸国の空港やホテル、住宅地などにも空爆を実施した。これに対し、湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国の外相は声明で、「国家の安全と安定を守り、領土を防衛するため、あらゆる必要な措置を講じる」と警告した。
一方、米中央軍はSNSで、前夜に2,000ポンド(約907kg)級の爆弾を搭載したB2ステルス爆撃機がイランの強化型弾道ミサイル施設を攻撃したと明らかにした。空中給油により世界中どこへでも無着陸で到達可能なB2は「沈黙の暗殺者」とも呼ばれる。また中央軍は、F22ラプターなど最新鋭の軍事資産を総動員し、IRGC本部を含む約1,000カ所を攻撃したと発表した。
















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