
軍内部の苛烈な粛清により指導部の機能不全が常態化する中、中国の習近平国家主席は将官クラスの幹部を前に、党および自身への絶対的な忠誠を改めて強調した。
中国国営の新華社通信が9日に伝えたところによると、習主席は前日、国防大学で行われた全軍高級幹部教育課程の開講式に出席。「わが党と軍は理想と信念によって結束している」としたうえで、「党の信条、党組織、そして党の事業に対し、一片の疑念もない忠誠を尽くさなければならない」と強く指示した。
講話の中で習主席は、「党の革新理論を真剣に学び、マルクス主義の観点から政治的な確固たる姿勢を維持すべきだ」と強調。さらに「軍の高級幹部は党内政治生活において模範となるべきだ」と述べ、思想面での徹底した綱紀粛正を迫った。
また、「私利私欲を追求するいかなる行動も党の性質に反する」と断じ、「法規や制度の前ではすべてが平等であり、順守に特別扱いはなく、執行に例外もあってはならない。規律に畏怖の念を抱け」と警告。軍内に根強い汚職体質を糾弾するとともに、腐敗に関与した者は容赦なく排除する姿勢を誇示した。
習近平体制が進める軍の「反腐敗粛清」は、指導層に壊滅的な人員欠落をもたらしている。今年1月には、軍序列2位の張又侠・中央軍事委員会副主席や、劉振立・同委員兼統合作戦部長の失脚が判明。その結果、軍の最高意思決定機関である中央軍事委員会には、主席を兼ねる習氏と、張昇民副主席のわずか2名のみが残留するという、建軍以来極めて異例の事態に陥っている。
この日の開講式は、現時点で粛清を免れた唯一の軍事委メンバーである張昇民副主席が司会を務めた。
















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