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「プーチンにだまされた!?」ロシアから帰還した北朝鮮工兵連隊、ロシア派兵で得た英雄称号の裏側とは?

有馬侑之介 アクセス  

引用:Youtube
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北朝鮮の平壌で、ロシア西部クルスク州への派遣から帰還した朝鮮人民軍第528工兵連隊の歓迎式典が行われた。平壌4・25文化会館広場前に整列した兵士らは同連隊の隊員で、金正恩国務委員長は式典の場で戦死者が9人出たことを公に言及し、強大な我が軍の名声とともに長く伝えられる功勲だと称えた。部隊は5月28日に組織され、8月初めに出撃、地雷除去など戦闘工兵任務を遂行したとされる。帰還式は体制結束と民心安定の観点から実施された。

式典では、戦死者9人に朝鮮民主主義人民共和国英雄称号が授与され、金委員長が直接勲章を付け、遺族を慰める場面も公開された。負傷者を抱きしめ激励する様子も伝えられ、行事には労働党全員会議の出席者らが同席した。派遣による死傷者発生にもかかわらず、部隊を英雄として扱う演出は内部結束を図る政治的行事との見方が出ており、ロシアの戦争支援に伴う成果を強調して国内の不満を抑える狙いが指摘されている。

注目されるのは、金委員長が派遣の事実や期間、戦死者規模を具体的に言及した点だ。第528工兵連隊の指揮官や戦闘員の功績を強調する一方、ロシア側の補償を暗に求めたとの解釈が示されている。クルスク戦線ではウクライナ軍の反撃で北朝鮮側の被害が大きかったとされるが、式典では名声の強調に重点が置かれ、プーチン政権への不満を隠さず追加支援を促したとの見方につながっている。

派遣決定をめぐっては内部反発が予想されたが、歓迎式を通じて兵士らを祖国守護の英雄として再構成し、民心の結集を図った形だ。全員会議で対南・対米の強硬メッセージが前面に出なかった点も注目され、ロシアとの軍事同盟を優先しつつ、2023年末に採択された南北敵対的二国家論を維持する構図が見込まれる。死傷者の犠牲を革命的功績に位置付ける構図は、体制の生存戦略としての宣伝手法だとされる。

一方、クルスクでの実情を巡っては被害規模の評価が割れている。同連隊は地雷除去のほか、塹壕構築や砲兵陣地の防御など戦闘任務も担ったとされるが、ウクライナ側は北朝鮮軍の死傷者が数百人規模に及ぶとの見方を示している。帰還式で公表された戦死者9人は最小値との推定があり、被害の全体像を過小に示しているのではないかとの論争もある。金委員長の発言はロシアの作戦運用を問題視しつつ、我が軍の名声を強調する含意として読まれている。

全員会議はロシア派遣の成果を前面に出し、対米・対南の攻勢を自制した。南北の信頼構築提案は無視される可能性が高いとされ、北朝鮮はロシアからの追加の武器や資源の補償を迫りながら、戦争支援を継続する見通しとされる。

有馬侑之介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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