
北朝鮮北東部の中朝国境地域において、中東情勢を巡る流言が広がり、住民の間で不安が高まっていると、北朝鮮内部情報専門メディアの「デイリーNKジャパン」が26日に報じた。特にイランでの戦闘激化を受け、北朝鮮軍による海外派兵の可能性を危惧する声が上がっているという。
「デイリーNK」の両江道(リャンガンド)の情報筋によると、イランでの戦争に関するニュースが最近、流言や非公式な経路を通じて北朝鮮国内に伝わり、住民の関心が急速に高まっている。情報筋は、イランの最高指導者が死亡したにもかかわらず戦闘が終息しないという情報に住民が衝撃を受けており、戦争の長期化を注視していると伝えた。とりわけ入隊を控えた子を持つ親の間では、さらなる海外派兵につながりかねないとの懸念が広がっているという。現在、ロシア・ウクライナ戦争が継続中である中、イランへも兵力を派遣するのではないかとの疑念が渦巻いている形だ。
こうした推測が広がる背景には、北朝鮮とイランの長年にわたる軍事的協力関係があると分析されている。両国はこれまでミサイル技術や軍需分野で協力を強化してきたとされる。一般市民にこれらの詳細は公開されていないが、北朝鮮国営メディアがイラン側の動向を頻繁に報じてきたことで、住民の間では両国の関係が密接であり、自国が無関係ではないとの認識が定着している。
また、先行するロシアへの派兵に関しても住民の不満が噴出している。ロシア戦線で北朝鮮兵士に犠牲者が出ている一方で、ロシア側からの経済的見返りが住民の生活改善に実質的に結びついていないとの指摘が根強い。深刻な物資不足と物価高騰が続く中、海外派兵の成果が還元されない現状への認識が広がっており、世論の悪化を招いているという。住民の関心は、物価上昇や食糧問題、そして追加派兵の可能性など、自らの生存に直結する事柄に集中している。当局がこうした民心を省みず、軍事力強化の宣伝に終始すれば、体制への不満はさらに増大するだろうと「デイリーNK」は強調している。














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