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「1.5度は死んだ」イギリスの環境団体が気温上昇で過激化、ダーウィンの墓にペイント…過去にはゴッホ作品も標的に

竹内智子 アクセス  

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

イギリスの環境団体が気候変動の深刻さを訴えるため、生物学者チャールズ・ダーウィン(1809~1882)の墓に「ペイントテロ」を行い、警察に逮捕された。

13日(現地時間)、ロイター通信などによると、環境団体「ジャスト・ストップ・オイル(Just Stop Oil)」のメンバー2人が、ロンドンのウェストミンスター寺院にあるダーウィンの墓にオレンジ色のペンキで「1.5度は死んだ」という文字を残した。

1.5度とは、国際社会が産業革命前の世界の平均気温と比較して、その上昇幅を1.5度未満に抑えようとする2015年のパリ協定で掲げた目標を指す。しかし、昨年の平均気温上昇がこの気候変動の限界値を超えたことが判明した。世界気象機関(WMO)は10日の報告書で、昨年の世界平均気温が産業革命前(1850~1900年)と比べて1.55度上昇したと発表した。

当団体によると、抗議を行った活動家らは「我々を安全に守ってくれると考えられていた1.5度の上昇制限はすでに突破された」とし、「数百万人が生活の場を失い、カリフォルニアは山火事に見舞われ、1970年代以降、世界の野生動物の4分の3が姿を消した」と訴えた。さらに「ダーウィンは、我々が第6次大量絶滅の真っ只中にいることを知れば、墓の中で嘆くだろう」とし、「世界の指導者は2030年までに石油、ガス、石炭の使用を停止すべきだ」と主張した。

引用:ジャスト・ストップ・オイルのX(旧ツイッター)より
引用:ジャスト・ストップ・オイルのX(旧ツイッター)より

活動家らは、器物損壊の疑いで逮捕された。ウェストミンスター寺院側は、迅速に修復作業を開始した。幸いにも、墓に永久的な損傷はないことが確認された。

この事件を受け、「歴史的遺産を損なう行為は正当化できない」との批判が上がっている。特に「ジャスト・ストップ・オイル」は、気候変動対策を訴える名目で、美術品や文化財を損壊するなど、過激な抗議行動を続けていることで知られている。

昨年9月には、団体の活動家3人がフィンセント・ファン・ゴッホの名画『ひまわり』にスープをかけて逮捕された。環境団体による芸術作品の損壊が相次いだため、ロンドンのナショナル・ギャラリーでは、乳児用調整ミルク、搾乳された母乳、処方薬を除く液体の持ち込みを全面禁止する措置を取った。

一方、活動家らは今回の抗議が気候変動の深刻さを訴えるためのやむを得ない選択だったと主張している。彼らは「我々がこのような行動を取った理由は、世界に希望がないからだ」とし、「ダーウィンも我々の気持ちを理解してくれると信じている。彼も、政府が問題を無視することに対して、我々と同じように怒っていたはずだ」と述べた。

なお、年間の世界平均気温が産業革命前と比べて1.5度以上上昇したのは昨年が初めてである。それまで最も暑かった年は、2023年(産業革命前比+1.48度)だった。WMOは、昨年の平均気温上昇が1.5度を超えたのは一時的な現象だと見ている。パリ協定で掲げられた目標は、長期的な傾向を考慮したものであるため、昨年1年の結果だけで目標が破綻したとは言えないという見解だ。

竹内智子
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