メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

外科医の手術の出来を左右するのはストレスだった?最新の研究が解き明かす「ストレス」の活用法

荒巻俊 アクセス  

引用:Getty Images*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Getty Images*この画像は記事の内容と一切関係ありません

外科医がストレスで緊張したり焦ったりすると、むしろ手術結果が良くなるという新たな研究結果が発表された。米国医学会誌『JAMA Surgery』に掲載された米国とフランスの研究チームの論文を基に、健康医学ウェブマガジン「ヘルスデイ」が先月報じた。

米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の一般外科のジェイク・オトリー博士が率いる研究チームは、38人の外科医が行った約800件の手術を調査した結果、ストレスを強く受けている外科医が担当した患者は手術による重大な合併症を発症しにくい傾向があることを発見した。手術開始時に、外科医の心拍数がストレスの兆候を示す場合、重大な合併症発生リスクが37%低下した。

トップアスリートと同様に、熟練した外科医もプレッシャーの中で手術を行うとより良い成果を出すことが示された。ただし、ストレスが死亡リスクや集中治療室での治療が必要となるリスクを大幅に減少させることはないということも明らかになった。

外科医の平均年齢は46歳で、5人中約3人が教授または准教授であった。外科医は手術中、心拍数を計測する装置を装着した。

手術は2020年11月から2021年12月までフランスのリヨンにある4つの大学病院で行われ、整形外科、婦人科、泌尿器科、心臓外科、胸部外科、内分泌外科など7つの専門科を含む14の外科部門が参加した。

引用: Getty Images
引用:Getty Images*この画像は記事の内容と一切関係ありません

このような研究結果は、外科医のストレスが手術時間の延長、手先の器用さの低下、潜在的に有害な事象と関連しているという従来の研究と対照的である。研究チームは「過度のストレスや認知的負荷は手術の成果に悪影響を及ぼす可能性があるが、適度なレベルのストレスと対処能力は、必要な経験と対処能力を備えた外科医にとってはより良い成果をもたらす可能性がある」と結論づけた。

英国エディンバラ大学の行動科学科のスティーブン・ユール教授が率いる関連社説執筆チームは、エリートアスリートがプレッシャーの中でも集中し成功するように、優れた外科医もまたこれらの特性を共有していると考えられると述べた。社説は「この研究結果は、ストレスが過酷な役割において有害であるという従来の見解に挑戦し、適度なストレスがパフォーマンスを向上させるという数十年にわたるスポーツ心理学の研究を反映している」と指摘した。

これらの点を踏まえ、外科医がプロスポーツ選手が試合前のロッカールームで行うようなストレスを管理するスキルを活用したら、手術により集中できるのではないかと提案している。社説は「プロスポーツでの、このようなパフォーマンス向上スキルを手術室にも適用すれば、前例のない手術結果を引き出し、レジリエントな手術文化を育成する可能性がある」と述べた。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 「ロバーツ監督、つい本音が漏れる?」大谷・山本・佐々木のWBC出場めぐり“微妙な立場”を告白
  • 「女を見たいならここへ行け」別居中の妻の住所をネットにばらまいた“前代未聞の男”を逮捕
  • コロナ隔離で3か月ぶりに“飼い主の彼氏”と再会したリトリバー… 喜びを抑えきれず「一緒にジャンプ!」
  • 安倍元首相殺害犯の母親「統一教会に約1億円支払った…今も信じている」
  • 「数百人の女性に薬物を飲ませ撮影・危害」…中国人男の“英国史上最悪級の犯罪”
  • 「イラン女性の愉快な反乱」禁断のバイクにまたがり、“伝統の鎖”を断ち切る!

こんな記事も読まれています

  • 走り方ひとつで燃費30%差、EVモードの“本当の使い方”
  • マツダ、技術は完成しても“復活のゴーサイン”出ず…ICONIC SPを止めた現実
  • 「消えないピストンの鼓動」トヨタ、新V8で電動時代に反撃
  • 「数円節約の代償はAT崩壊」N変速の落とし穴、故障データが示す深刻さ
  • 「ロバーツ監督、つい本音が漏れる?」大谷・山本・佐々木のWBC出場めぐり“微妙な立場”を告白
  • 「北朝鮮との交渉は無駄だ!」ポンペオ元長官が衝撃告白…金正恩の裏で操る“真の権力者”は習近平か
  • 【巨額契約】約160億円×100機!ウクライナ、“フランス製戦闘機購入”も代金の支払い不能?
  • 「他人の死がカネになる現実…」ウクライナ戦争で葬儀業界に“腐敗横行”、遺族は涙と怒り

こんな記事も読まれています

  • 走り方ひとつで燃費30%差、EVモードの“本当の使い方”
  • マツダ、技術は完成しても“復活のゴーサイン”出ず…ICONIC SPを止めた現実
  • 「消えないピストンの鼓動」トヨタ、新V8で電動時代に反撃
  • 「数円節約の代償はAT崩壊」N変速の落とし穴、故障データが示す深刻さ
  • 「ロバーツ監督、つい本音が漏れる?」大谷・山本・佐々木のWBC出場めぐり“微妙な立場”を告白
  • 「北朝鮮との交渉は無駄だ!」ポンペオ元長官が衝撃告白…金正恩の裏で操る“真の権力者”は習近平か
  • 【巨額契約】約160億円×100機!ウクライナ、“フランス製戦闘機購入”も代金の支払い不能?
  • 「他人の死がカネになる現実…」ウクライナ戦争で葬儀業界に“腐敗横行”、遺族は涙と怒り

おすすめニュース

  • 1
    「一緒に寝よっ!」ぷくぷく腕の赤ちゃん×腕を丸めてお腹を見せるワンコの“可愛いお昼寝タイム”

    フォトニュース 

  • 2
    「中国の航空会社、息してますか?」日本訪問自粛で3日間に50万件キャンセル、“自ら破滅に向かう”

    ニュース 

  • 3
    「台湾を使って挑発する気か!」中国、米の“台湾武器売却”に激しく抗議

    ニュース 

  • 4
    【惨事】カシミール警察署で“押収爆弾”が大爆発...9人死亡・32人負傷「遺体は200m先でも発見」

    ニュース 

  • 5
    米カリフォルニア沖で小型船が沈没 4人死亡・5人負傷…悪天候の中で悲劇

    ニュース 

話題

  • 1
    韓国の原潜は「中国抑止」が自然…米海軍トップが“異例の踏み込み発言”で波紋

    ニュース 

  • 2
    「史上最大の問題作か」...iPhone 17 Pro、背面が勝手に浮く?ユーザーが指摘する“構造欠陥”の可能性

    IT・テック 

  • 3
    実は常習犯だった…アリアナ・グランデに突進し抱きついた男に懲役9日「有名になりたかった」

    エンタメ 

  • 4
    「米中が中東で激突!」中国、ドバイで最新ドローンと戦闘機を公開!“軍拡競争”さらに激化か

    ニュース 

  • 5
    【圧倒的】HYBE所属アーティスト4組が世界的アーティストと肩を並べアジア上位を独占

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]