メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「集中力アップ」の罠!モダフィニル乱用で皮膚が剥がれる…シンガポールで重篤事例続出

梶原圭介 アクセス  

「勉強に役立つ薬」と誤認、服用で致命的な皮膚壊死

シンガポールでモダフィニル乱用で入院

当局「出所不明の薬物は危険」と警告

引用:デイリー・メール
引用:デイリー・メール

シンガポールで、ナルコレプシー治療薬「モダフィニル」と「アルモダフィニル」を服用した後、重篤な皮膚反応を示す患者が相次いで入院する事態が発生した。これらの薬物は、かつて韓国でも「勉強に役立つ薬」として知られ、学生や社会人の間で乱用されていた。

海外メディア「デイリー・メール」の今月12日付報道によると、シンガポールでは昨年2月から今年2月までの1年間、18歳から57歳の男性7人と女性2人がモダフィニルまたはアルモダフィニルの服用後に入院した。彼らは路上販売者や知人を通じてこれらの薬物を入手し服用していたことが判明した。

シンガポールの保健科学庁(HSA)は、これらのケースのうち6人が「スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)」、3人が「中毒性表皮壊死症(TEN)」を発症したと発表した。スティーブンス・ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死症は広範囲な皮膚剥離を引き起こす重篤な皮膚反応で、重症の場合、内臓にまで影響を及ぼし命に関わることもある。

保健科学庁は「40代男性患者は皮膚剥離により食事や意思疎通が困難となり、20代男性患者は顔、胸、腕、脚、足裏など体表面積の60%に水疱ができた」と説明した。幸い、現在、9人全員が回復しつつあり、死亡者は出ていない。

「勉強の薬」として乱用…その危険性は

モダフィニルとアルモダフィニルは本来、ナルコレプシー、睡眠時無呼吸症候群、交代勤務による睡眠障害の治療薬として開発された。非アンフェタミン系の中枢神経刺激薬で、眠気を抑え覚醒状態を維持する効果があるため、一部の学生や社会人の間では集中力向上を目的とした「スマートドラッグ」として誤用されることがある。

フランスの製薬会社ラフォン社が開発したモダフィニルの一般的な副作用には、頭痛、吐き気、食欲減退、不安、不眠などがあり、さらに重症の場合には精神錯乱、自殺衝動、幻覚といった精神症状が現れることがある。極めて稀ではあるが、スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症といった命に関わる皮膚反応が起こることもある。

引用:Pixabay*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Pixabay*この画像は記事の内容と一切関係ありません

アルモダフィニルも同様の副作用があり、特に出所不明の薬物を服用すると、偽造薬や予期せぬ成分が含まれている可能性があり、非常に危険である。

シンガポール総合病院皮膚科のリー・ハウル・ウェイ教授は、「スティーブンス・ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死症は稀ではあるが致命的で、広範囲の皮膚損傷や臓器不全を引き起こす恐れがある」と述べ、「これらの薬物は必ず医師の処方と監督の下で服用すべきだ」と強調した。

保健科学庁も「モダフィニルとアルモダフィニルはシンガポールで公式に承認された薬物ではないため、無分別に服用することは深刻な健康リスクを引き起こす可能性がある」と警告している。さらに「特に路上で販売されている薬物は出所が不明であり、予期せぬ成分が含まれているリスクが高いため、絶対に服用してはならない」と付け加えた。

モダフィニル、韓国でも一時流行…注意が必要

かつて、韓国でもモダフィニルは「勉強に役立つ薬」として知られ、一部の学生や社会人が購入して服用するケースが報告されていた。しかし、副作用や安全性に関する議論を受け、現在では医師の処方なしには入手が難しい薬物となっている。

専門家は「覚醒効果を理由にこのような薬物を無分別に服用することは、精神的な健康だけでなく身体的な健康にも深刻なリスクをもたらす可能性がある」と指摘し、「すべての医薬品は必ず専門家の指示に従って服用すべきだ」と改めて強調している。

梶原圭介
editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 「大人は見てるだけ?」凍った湖に落ちた4歳児、助けに行ったのは“13歳の少女”だった中国の現場
  • 「なぜ先に病院へ行かなかった」中国“洗濯機猫”生還動画、無責任批判が噴出
  • 「授乳は違法ではない」米ジョージアのレストランで授乳中の母親に退店を要求、合法行為が問題化した理由
  • 今年の教師の称号はどこへ、米国中学校で13歳殴打事件
  • 「公演中に触れ合い、抱き合い…」トルコ女性グループが有罪に、成人向け公演でも越えた一線
  • 都内中古マンション1戸分の予算が逆転、英国では巨大な城が射程に!?

こんな記事も読まれています

  • レクサスがLFA・コンセプト正式公開、完全電動で何を“捨てた”のか
  • 冬になると必ず探される、後悔を減らす装備オプション
  • 「雪道は危険」の常識が崩れた、EVに隠されていた切り札
  • 「今すぐ廃車すべきだ!」想定を超えた中国製EVのセキュリティ問題
  • 「大人は見てるだけ?」凍った湖に落ちた4歳児、助けに行ったのは“13歳の少女”だった中国の現場
  • 「全員避難?知らんがな」炎上する家に“逆走”した女性、その理由がまさかの“犬優先”だった件
  • 「どうかドアを開けてニャ!」必死にノックする野良ネコ、家に入れてあげたくなる“事情”とは?
  • 「単なるかゆみだと思っていた」50代女性が外陰部と肛門の切除に至った診断

こんな記事も読まれています

  • レクサスがLFA・コンセプト正式公開、完全電動で何を“捨てた”のか
  • 冬になると必ず探される、後悔を減らす装備オプション
  • 「雪道は危険」の常識が崩れた、EVに隠されていた切り札
  • 「今すぐ廃車すべきだ!」想定を超えた中国製EVのセキュリティ問題
  • 「大人は見てるだけ?」凍った湖に落ちた4歳児、助けに行ったのは“13歳の少女”だった中国の現場
  • 「全員避難?知らんがな」炎上する家に“逆走”した女性、その理由がまさかの“犬優先”だった件
  • 「どうかドアを開けてニャ!」必死にノックする野良ネコ、家に入れてあげたくなる“事情”とは?
  • 「単なるかゆみだと思っていた」50代女性が外陰部と肛門の切除に至った診断

おすすめニュース

  • 1
    自然に出るはずだった体内の医療用管が大腸を貫通、高齢男性が切除手術に

    健康 

  • 2
    「差はここまで広がった」テスラと内燃機関車の1年維持費を直比較

    フォトニュース 

  • 3
    規制が消えた隙間で復活論、米市場が再びワゴンを呼ぶ

    モビリティー 

  • 4
    積雪路で事故が急増する理由、運転者が見落とす「たった一つ」

    フォトニュース 

  • 5
    運転は上手でも防げない、雪と氷が待つ“チェック飛ばし”の落とし穴

    フォトニュース 

話題

  • 1
    米国で“泥酔アライグマ”が大騒動、写真1枚が寄付金2000万円に

    おもしろ 

  • 2
    「信じた技術が牙をむく」冬の雪道で起きる運転者90%が知らない便利機能の罠

    フォトニュース 

  • 3
    大型新人・ALLDAY PROJECT、カムバック直後に1位奪取…音源・YouTube・SNSすべてが絶好調

    エンタメ 

  • 4
    初主演作品のためにトラック免許まで取得?15冠を獲得した女優の知られざる努力

    エンタメ 

  • 5
    「ILLITは盗作している」と主張したNewJeansファンが未成年だった?事務所が1000万の損害賠償を要求

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]