メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「出産をビジネス化?」遺伝子編集技術と代理出産で新たな家族の形を追求するシリコンバレーの動き

有馬侑之介 アクセス  

「地球を守れ」多産キャンペーン…代理出産・遺伝子編集まで登場

出産奨励財団を設立したコリンズ夫妻

引用:出産奨励財団
引用:出産奨励財団

「このままでは韓国経済は100年以内に消滅する。なぜ韓国人が危機感を抱かないのか理解できない」

4人の子どもを育てるマルコム・コリンズ(39)とシモン(38)夫妻は、出産奨励運動を展開している。元々マルコムは多くの子どもを望んでいたが、韓国での経験から「命を懸けて、できる限り子どもを産む決意をした」と25日(現地時間)のソウル新聞のインタビューで明かした。

マルコムは2015年、妻シモンの学費のために韓国のベンチャー企業の就職オファーを受け、戦略責任者として勤務。その際、韓国経済の未来に対する予測を担当し、この国の崩壊が始まったと感じたという。彼は「韓国の人口の60%が40歳以上で、人口減少と高齢化を逆転させるにはもう手遅れだ」とし、「夫婦1組が8~12人の子どもを産まなければ、少子化による破滅を防げない」と指摘した。

夫妻は財団を設立し、出産奨励運動を行っており、最も著名な支持者にはテスラのCEOであるイーロン・マスクがいる。マルコムとともにベンチャー企業で働いたJ・D・ヴァンス米副大統領も支援している。マスクは4人の女性との間に14人の子どもを持ち、ヴァンス副大統領はインド出身の妻と3人の子どもを育てている。マルコムは彼らを「出産奨励運動の優れたアバター」と称している。

同性愛者で今年2月に初子をもうけたOpenAIのサム・アルトマンも、生殖技術に投資し、「多くの子どもを持つこと」を目指している。この運動に参加する人々は概ねシリコンバレー出身の白人男性で、代理出産や着床前診断など、議論を呼ぶ手法を積極的に受け入れている。マスクの14人の子どもの大半は体外受精で、代理出産も複数利用されている。

コリンズ夫妻も、アルトマンが投資したバイオ企業の技術を利用し、優れた遺伝子を持つ子どもを出産した。シモンは凍結胚移植で帝王切開出産を行い、代理出産は費用面の問題で利用しなかった。がん、うつ病、片頭痛などのリスクを排除し、高いIQを持つ子どもを得るために、体外受精と胚遺伝子検査に20万ドル(約2,991万6,120円)を費やしたという。特に、マスクの4歳の息子エックスについては、トランプ元大統領もその高いIQを評価したとされている。

引用:ワールドセンターオブベイビー
引用:ワールドセンターオブベイビー

マルコムは遺伝子検査について、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺を目的とした人種的優越性とは異なると強調し、「我々をナチスや優生学者と批判するのは全くの誤りだ」と述べた。

アルトマンのような同性カップルを含め、妊娠・出産に困難を抱える米国人は、ウクライナ女性を代理母として最も多く利用している。ウクライナは2016年に代理出産を完全に合法化したためだ。世界最大規模のウクライナ代理出産会社は米フロリダにも拠点を持ち、年間750人の赤ちゃんが自国の代理母から生まれると推定されている。代理母には自然妊娠・出産の経験が求められ、主にシングルマザーが子育て費用を稼ぐために応募している。

米国での代理出産は10万ドル(約1,495万8,060円)以上かかるが、ウクライナでの代理出産は5万ユーロ(約808万1,084円)から始まる。ウクライナの代理母の1回の出産報酬は約2万ドル(約299万1,612円)とされている。

ウクライナ人女性ナタリアは、ロシア侵攻後の出産体験をBBCに語った。侵攻翌日の2022年2月25日に陣痛が始まったが、戦争の恐怖で30分後に子宮収縮が止まった。結局、帝王切開となり、代理母は赤ちゃんを見られなかったが、乳母全員が避難したため、直接世話をせざるを得なかった。赤ちゃんは生後1週間でスウェーデンの親元に渡った。ナタリアは「地下シェルターの往復で手術部位が裂けるのではないかと恐れていた」と振り返った。

着床前の遺伝子検査は親が望む特性を持つ「デザイナーベビー」を作るとの批判を受けているが、違法な遺伝子編集技術で生まれた赤ちゃんも存在する。

フー・ジェンクイ(41)元中国南方科技大学教授は2018年、遺伝子編集技術で後天性免疫不全症候群(エイズ)に免疫を持つ双子と女児1人、計3人の遺伝子編集児を誕生させた。違法医療行為で3年間刑務所に服役したフーは現在、X(旧Twitter)で遺伝子編集技術を広めている。フーは、編集は透明性のある公開プロセスで行われ、エイズ患者を助けただけだと主張。「金のために売血し、住民の30%がエイズ患者となった中国の村で健康な子も差別されるのを見た」とし、「遺伝子編集で生まれた双子の父もエイズ感染者で、非常に感謝された」と述べている。

ヒト胚の遺伝子編集は国際的に厳しく規制されているが、体細胞から卵子を作る方法や人工子宮技術は活発に研究されており、技術革新の中心地であるシリコンバレーが主導する出産奨励運動が、今後どのような結果をもたらすかが注目されている。

有馬侑之介
arimay@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • “無害なはずのサメ”が牙をむいた…イスラエル沖で初の死亡事故、科学界に衝撃
  • 「公園に集う親たち」“結婚しない子ども”に焦る…中国で広がる“相親角”という現実
  • 「秋になると髪が抜ける?」…それ、病気じゃなく“季節性脱毛”かもしれない
  • 「耳のないウサギ」に届いた“やさしい奇跡”…農夫がかぎ針で編んだ“愛の耳”が話題に
  • 「もう一度だけ、一緒に泳ぎたい」…沈む子を支えた母イルカの“切なすぎる祈り”
  • 1億円のピカソ作品「輸送中に消失」…警察が突き止めた“意外すぎる真実”

こんな記事も読まれています

  • 「MINI×ポール・スミス」27年の絆が再び東京で結実…特別エディションが世界初公開
  • 【ロータリー再生】マツダ「VISION Xシリーズ」、魂動デザインと510馬力PHEVが示す未来
  • 【再起×進化】エルグランド新章&パトロール復活…日産がモビリティショーで反撃開始
  • 「移動」を再定義するトヨタ、空・家・AIをつなぐ新コンセプト披露
  • “無害なはずのサメ”が牙をむいた…イスラエル沖で初の死亡事故、科学界に衝撃
  • 「公園に集う親たち」“結婚しない子ども”に焦る…中国で広がる“相親角”という現実
  • 「秋になると髪が抜ける?」…それ、病気じゃなく“季節性脱毛”かもしれない
  • 「耳のないウサギ」に届いた“やさしい奇跡”…農夫がかぎ針で編んだ“愛の耳”が話題に

こんな記事も読まれています

  • 「MINI×ポール・スミス」27年の絆が再び東京で結実…特別エディションが世界初公開
  • 【ロータリー再生】マツダ「VISION Xシリーズ」、魂動デザインと510馬力PHEVが示す未来
  • 【再起×進化】エルグランド新章&パトロール復活…日産がモビリティショーで反撃開始
  • 「移動」を再定義するトヨタ、空・家・AIをつなぐ新コンセプト披露
  • “無害なはずのサメ”が牙をむいた…イスラエル沖で初の死亡事故、科学界に衝撃
  • 「公園に集う親たち」“結婚しない子ども”に焦る…中国で広がる“相親角”という現実
  • 「秋になると髪が抜ける?」…それ、病気じゃなく“季節性脱毛”かもしれない
  • 「耳のないウサギ」に届いた“やさしい奇跡”…農夫がかぎ針で編んだ“愛の耳”が話題に

おすすめニュース

  • 1
    「JR東海まで落とした男たち」ゼベワン、広告も番組も日本制圧中

    エンタメ 

  • 2
    「完全体は口だけ」EXO、年末も6人+訴訟3人のまま

    エンタメ 

  • 3
    「やめてって言われる女優」チャン・ヘジン、ハイテンションすぎてマネージャー悲鳴

    エンタメ 

  • 4
    「10%でここまで揉める?」EXO-CBXとSMの“細かすぎる仁義なき戦い”

    エンタメ 

  • 5
    「もう何も信じられない」AIが作った“俳優のスキャンダル”、被害者は人間だった

    エンタメ 

話題

  • 1
    「売れない時代にこれは反則」NMIXX、全席完売で“JYP最後の希望”名乗り

    エンタメ 

  • 2
    「恐れに立ち向かうどころか、ランキングを焼き尽くした」ユウタ、ロックで頂点へ

    エンタメ 

  • 3
    「祈祷の内容がヤバい」KOYOTEシンジの婚約者、“言い間違い”でスタジオ爆笑

    エンタメ 

  • 4
    「推し2人、同時に消える」ドヨン&ジョンウ、ファン絶望の“W入隊デー”確定

    エンタメ 

  • 5
    「週に1回食べるだけ!」8,000人を3年間追跡調査で判明、“認知症発症率”が24%低下する“究極の食材”

    Uncategorized 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]