我々は街中でしばしば野良猫に遭遇する。韓国に住む野良猫は約100万匹にも上ると推定されている。
猫は食肉目ネコ科の哺乳類だ。暗闇で猫の目を見ると、不気味なほど光る。これは猫の目の奥に光を反射する層があるためだ。猫の瞳孔は、明るい場所では縮み、暗い場所では開く。
猫は耳の中の平衡器官が非常に発達しており、優れたバランス感覚を持っている。高い所から落ちても軽々と着地する。耳はレーダーのように動き、首を回さずとも音を捉えることができる。舌にある無数の小さな突起で獲物や魚の骨を簡単に取り除くことができ、また、鋭い犬歯で肉を引き裂くことができる。爪は収縮可能だ。
中国の指導者・鄧小平（トン・シャオピン）は1979年の訪米後、中国の改革開放路線を掲げ、「黒猫白猫論（黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だ）」を唱えた。つまり、最高の猫とは手段を問わず鼠を捕らえる猫なのだ。
では、なぜ猫は鼠を捕まえるのか。空腹だからではない。猫にとって鼠は獲物というよりもおもちゃだ。猫は生まれながらのハンターで、狩猟欲求は食欲に匹敵する。素早く動く小さなものを見ると、本能的に追いかけたくなるのだ。鼠の動きは猫の狩猟本能を強く刺激し、猫は鼠の逃げ惑う姿を見るだけで大きな喜びを感じる。
しかし、一通り遊んだ後に死んだ鼠を食べることはほぼない。放置するか捨てるのが一般的だ。野生の猫が、極端な食糧不足で食べるものがない際、例外的に鼠を捕食する程度だ。
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