
海外のSNSで、残虐な水責めを再現するチャレンジが流行し、物議を醸している。
先月末、ニューヨークポストやデイリー・メールなどの報道によると、最近TikTokで顔にタオルをかぶせて水をかける「ウォーターボーディングチャレンジ」が急速に広まっているという。
ウォーターボーディングは水責めの一種で、国際人権法で禁止されており、呼吸困難や肺・脳の損傷など重篤な後遺症を引き起こす恐れがある。米国は9・11事件後の「対テロ戦争」でウォーターボーディングを使用したことを認めていた。
報道によると、インフルエンサーたちがこの危険極まりないチャレンジに挑む理由は、単に人気を得るためだという。ニューヨークポストは「インフルエンサーたちが最近、危険な拷問行為を行っている」と指摘し、「この流行は実際に人命を奪う可能性がある」と警鐘を鳴らした。
あるインフルエンサーは浴室の床に座り、顔にタオルをかぶせて水をかけた後、息を切らしながらタオルを外した。彼は「家で真似しないで」と述べ、「死ぬ寸前だった」と語った。
ネットユーザーからは「なぜ自ら水責めをするのか理解できない」「拷問が娯楽に使われるなんて」「実際にPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ人もいるのに、軽々しく扱うべきではない」といった懸念の声が上がっている。
問題のチャレンジ動画はTikTok側により削除されたが、一部の動画は依然として残っているという。