
中国の電気自動車メーカー比亜迪(BYD)が、欧州自動車市場で初めて米テスラを上回った。
市場調査会社のジャトー・ダイナミクスによると、先月の欧州市場でのテスラの販売台数は7,165台と前年同月比49%減少した一方、BYDは7,231台と2倍以上増加したと、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などが22日(現地時間)報じた。
テスラは欧州市場で数か月にわたり苦戦している。CEOのイーロン・マスク氏がドナルド・トランプ政権下で果たした役割への反感も需要に打撃を与えた。
欧州自動車工業会によると、欧州連合(EU)内のテスラ車の新規登録台数は、今年1月に前年同月比50%急減し、2月(47%減)、3月(36%減)も減少が続いた。
一方、BYDはEUの中国製電気自動車に対する関税賦課にもかかわらず、欧州市場で急成長を遂げている。
プラグインハイブリッドを含むBYD車の登録台数は、先月、前年同月比で4倍以上増加した。BYDは第1四半期の世界電気自動車販売でトップの座を維持し、純利益も2倍に増加した。