メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

動物と会話できる時代が来る?AIが挑む「クジラ語」解読プロジェクト始動!2030年には「翻訳」も?

竹内智子 アクセス  

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません

科学者たちが、クジラとの「対話」に挑んでいる――。AIを活用し、動物の言語を解読しようとする取り組みが、世界中で加速している。

英紙「ガーディアン」によると、イギリスのジェレミー・コラー財団は、動物の言葉を解明できる研究者に1,000万ドル(約14億3,000万円)の助成を行うと発表した。生成AIの登場により、これまで以上に動物言語の解読研究が活発化しているためだ。

科学者たちは、長年蓄積された動物の音声データをAIに学習・分析させることで、その背後にある意味を明らかにできると期待している。

現在進められているプロジェクトの多くは、クジラ類に焦点を当てている。クジラは人間のように発声を模倣しながら学習し、複雑な音のパターンでコミュニケーションを行うことから、文法的な構造や意味単位を持っている可能性が高いと考えられている。

代表例として、国際プロジェクト「CETI」が挙げられる。AIを用いてマッコウクジラの「コーダ(coda)」と呼ばれるクリック音のやり取りを研究しており、CETIチームは早ければ2026年にもその意味を解読できるのではと期待を寄せている。

また、グーグルは過去40年分に及ぶイルカの音声データをもとに、イルカの「言語」を解析するAIプログラム「DolphinGemma(ドルフィンジェンマ)」を開発した。母イルカが子イルカを呼ぶ際のホイッスル音や、餌を探すときのクリック音などを分析し、そこから意味を導き出す仕組みとなっている。

一方、専門家たちは、こうした研究に際して人間が人工的な音を使いすぎることで、動物の音響生態系を損なう危険性についても警鐘を鳴らしている。実際、1960年代以降、海運や海底鉱業の影響で海中の騒音レベルは10年ごとに約3dBずつ上昇しているという分析もある。

たとえば、ザトウクジラはレアアース採掘のための掘削音と同じ低周波帯でコミュニケーションを取っており、人間活動による騒音がクジラの「会話」をかき消し、意思疎通を妨げている可能性がある。実際に、商業用船舶が1.2km以内に近づくと、クジラが発声をやめてしまう事例も報告されている。

さらに、動物たちは音声だけでなく、視覚・化学・熱・触覚などさまざまな感覚を使ってコミュニケーションしており、人間とは異なる「認識世界」に生きている。そのため「音声だけを解読しても、動物と本当の意味で対話することは難しい」とする専門家も少なくない。

ドイツの生態学者ヤーコプ・フォン・ユクスキュル氏は、「動物の言葉を理解するには、その動物が生きる『ウンヴェルト(Umwelt:環世界)』に入り込む必要がある」と語っている。ウンヴェルトとは、種ごとに異なる感覚世界のことで、たとえばミツバチは「ダンス」で情報を伝え、犬は「匂い」で世界を認識する――つまり、動物ごとの世界観を理解せずして、音声を翻訳するだけでは不十分だというのだ。

また、動物とのコミュニケーションは、ある意味では「地球外生命体との対話」にも似ているとも言われる。実際に、地球外知的生命体探査(SETI)プロジェクトの研究者たちは、「クジラとの対話方法を探ることは、将来の宇宙人との対話にも役立つだろう」と期待を寄せている。

竹内智子
editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 「命懸けの自撮り!」中国山岳でセルフィー中、崖から転落!落下40m→15m転がるも“奇跡の生還”
  • 「韓国人が背後?」日有名フェミXアカウントの位置表示が波紋
  • 「アイドルデビュー話の裏」韓国で10歳女児に不適切な要求
  • 「医療への裏切り」薬物で抵抗不能にし性的暴行か、60代院長再逮捕
  • 「待ってくれ!」滑走路に侵入、乗り遅れた機体を追跡した男たち
  • 「両方で16kg!」日常生活も育児も困難...英国女性、ついに“縮小手術”のための募金開始

こんな記事も読まれています

  • 今のテスラが中国EVを手本にしていた?元幹部証言で見えた開発の裏側
  • EV総量とほぼ同数、マスタングが追いついたフォード販売の異変
  • SF映画のような金色ボディと低い地上高、テスラ「ロボバン」映像が再拡散した理由
  • 「テスラの弱点解消?」運転者のための物理ボタンが突然現れた
  • 「命懸けの自撮り!」中国山岳でセルフィー中、崖から転落!落下40m→15m転がるも“奇跡の生還”
  • 「一歩間違えば即死亡だった」鎌倉の曲がり道で60代女性ライダーが対向車線へ投げ出された瞬間
  • 今のテスラが中国EVを手本にしていた?元幹部証言で見えた開発の裏側
  • 「韓国の戦車など話にならない」イスラエルが誇る“世界で最も硬い戦車”

こんな記事も読まれています

  • 今のテスラが中国EVを手本にしていた?元幹部証言で見えた開発の裏側
  • EV総量とほぼ同数、マスタングが追いついたフォード販売の異変
  • SF映画のような金色ボディと低い地上高、テスラ「ロボバン」映像が再拡散した理由
  • 「テスラの弱点解消?」運転者のための物理ボタンが突然現れた
  • 「命懸けの自撮り!」中国山岳でセルフィー中、崖から転落!落下40m→15m転がるも“奇跡の生還”
  • 「一歩間違えば即死亡だった」鎌倉の曲がり道で60代女性ライダーが対向車線へ投げ出された瞬間
  • 今のテスラが中国EVを手本にしていた?元幹部証言で見えた開発の裏側
  • 「韓国の戦車など話にならない」イスラエルが誇る“世界で最も硬い戦車”

おすすめニュース

  • 1
    飲酒事故で服役中の歌手キム・ホジュン、突然浮上した“舞台復帰説”に事務所が即否定

    エンタメ 

  • 2
    31公演で130万枚、興収1億8,570万ドル Stray Kidsが打ち立てた記録…11会場でK-POPアーティスト初公演

    エンタメ 

  • 3
    親交説を否定したリーダー、10年以上の関係を示唆されたメンバーは無言…「注射おばさん」波紋の行方

    エンタメ 

  • 4
    「週13本をこなした全盛期の裏側で…」忙しさが生んだ後輩との距離感、悔いの残るエピソードを告白

    エンタメ 

  • 5
    資産10億から一夜で転落…転倒事故をきっかけに人生が一変した71歳のベテラン歌手、波乱万丈な人生を告白

    エンタメ 

話題

  • 1
    EXO、冬の定番を継ぐ新曲「I'm Home」を電撃予告…「The First Snow」の感動再び?

    エンタメ 

  • 2
    「スキンケアのため訪問しただけ」SHINeeリーダー、“注射おばさん”との親交説疑惑に釈明

    エンタメ 

  • 3
    「まだAIだと思ってる?」人気俳優イ・イギョンの暴露者が新たな投稿、DM動画公開で波紋拡大

    エンタメ 

  • 4
    純白ドレスが話題に…大人気バンドQWER・チョダン、受賞の感動と母の誕生日を重ねた近況ショット公開

    エンタメ 

  • 5
    44歳で第2子に挑戦…流産・移植を経たタレントが語るリアル妊娠事情 豊胸手術も考えた?

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]