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まさかクジラが人間と友達になりたがってる?口から「泡の輪っか」を作って挨拶してくる超巨大生物の正体が判明

織田昌大 アクセス  

引用:Dan Knaub, The Video Company
引用:Dan Knaub, The Video Company

巨大な体を持つザトウクジラが、人間に対する親近感を「バブリング」という行動で示している可能性がある。米カリフォルニア大学デービス校とSETI研究所の研究チームは、そうした仮説を盛り込んだ研究成果を学術誌『Marine Mammal Science』最新号に発表した。

ザトウクジラは非常に高い知能を持つことで知られ、間近で見ると威圧感があるが、人間に対して攻撃的な性格ではない。むしろ海で人間と遭遇すると、水面上に頭を垂直に突き出し、好奇心や遊び心を見せることもあり、これまでにも注目を集めてきた。

中でも特徴的なのが、口内の空気を水中に吹き出して泡の輪をつくる「バブリング」と呼ばれる行動である。

引用:Dan Knaub, The Video Company
引用:Dan Knaub, The Video Company

専門家らによれば、ザトウクジラはこのバブリングを網のように使ってサケやオキアミなどの餌を囲い込むほか、オスがメスに向けて誇示する目的でも用いるという。

興味深いのは、人間が近くにいるときにこのバブリングが頻繁に見られる点である。研究チームは、世界各地で確認された11頭のザトウクジラによる12件のバブリング事例を分析。そのうち10件が人間の存在下で行われており、いずれも攻撃的な行動は見られず、むしろ状況を楽しんでいるかのようだった。

論文の共同著者であるフレッド・シャープ博士は「ザトウクジラはしばしば船や泳いでいる人間に対して好奇心旺盛で友好的な振る舞いを見せる」とし、「人間に向けたバブリングは、遊び心あるインタラクションであり、何らかの形でコミュニケーションを試みていると考えられる」と語った。

今回の研究に宇宙生命探査で知られるSETI研究所が参加した背景には、異星文明とのコミュニケーションへの応用という視点がある。SETIは宇宙における知的生命体の存在とその痕跡を探る民間研究機関であり、好奇心の表出という共通点を手がかりに、非人類的知性との対話手段を模索している。

なお、ザトウクジラはヒゲクジラ科に属する哺乳類で、体長は11~16メートル、体重は最大で40トンに達する。主にオキアミや小魚を捕食し、寿命は45〜100年とされる。

かつては過剰な捕鯨により絶滅寸前まで数を減らしたが、現在の推定個体数は約8万頭まで回復している。とはいえ、いまだ保護対象種に指定されており、違法に捕獲された場合には法的制裁の対象となる。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

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