「誤解」によって、幼い娘を持つ父親を残酷にも殺害した友人たち…事件の真相は?

英国で、幼い娘を持つ男性が同姓同名の犯罪者と誤解され、友人らに無残にも殺害されるという衝撃的な事件が明らかになった。
8日(現地時間)の英デイリー・メールなどによると、ブリストル刑事法院は最近、友人を殺害し、遺体を遺棄した罪で起訴されたマーク・ロバーツ(39)とデビッド・ガーランド(40)に有罪判決を下した。
検察の調べによると、彼らは被害者であるマイケル・ウィーラー(37)と友人関係にあった。きっかけは、ウィーラーと同姓同名の人物が過去に児童性犯罪で実刑を受けたという記事を2人が目にしたことだった。
彼らは「マイケル・ウィーラー」という男が2003年に10代の少女2人を性的虐待した罪で有罪判決を受けたと報じる記事を見て犯行を決意した。しかし、記事中の人物は被害者とは全くの別人だった。被害者に性犯罪歴は一切なく、記事が書かれた当時はまだ16歳だった。
しかし、彼らは昨年8月、ウィーラーをアパートに呼び出し、残忍な暴行を加えて殺害した。その後、ウィーラーの失踪届を受理した警察が本格的な捜索を開始。ウィーラーの遺体は、約1ヶ月後の9月、農地に放置されていたキャラバンの中から発見された。
ウィーラーは頭蓋骨と顔に11箇所以上の骨折を負って死亡していたことが明らかになった。
エイボン・サマセット警察は、「被害者は、自分が信頼していた人々に残忍に殺害された。彼に弁明の機会すら与えず命を奪った極めて残酷な犯行だ」と述べ、「彼の最期の言葉は、元妻と幼い娘への愛だった」と明かした。
ウウィーラーの母親は、息子の失踪時に療養中で、裁判が始まる前に他界していた。ロバーツとガーランドは、現在勾留されており、6月13日に予定されている量刑公判を待っている。