
ブラジルで、2歳の男児が誤って発砲した銃弾により、20代の母親が死亡したとみられる事件が発生した。
16日、ブラジルのメディア「G1」および「フォーリャ・ジ・サンパウロ」によると、現地警察は、中西部マットグロッソ州で発生したこの銃撃事件について、銃の所有者である被害者の夫に対し捜査を進めている。
事件は今月13日、マットグロッソ州リオ・ヴェルデで発生。2歳の幼児が庭先のテーブルに置かれていた9mm拳銃を触っているうちに、そばに座っていた母親に向けて誤って発砲したとされている。
母親は胸部と腕に銃弾を受け、近隣の病院に搬送されたものの、懸命な治療もむなしく、死亡が確認された。
27歳の若さだった母親は、銃に撃たれた直後、驚いて立ち上がり数歩歩いたが、その後倒れたという。この一連の様子は、近くに設置されていた監視カメラ(CCTV)に記録されていた。
警察の調べによれば、発砲に使用された拳銃は、被害者の夫であり幼児の父親が所有していたものだった。
現地メディアによると、使用された拳銃は、ジャイール・ボルソナーロ前政権下で、ブラジルで武器の所持が広く合法化されたことを背景に人気を博したモデルであるという。
G1は「被害者の夫は正式に銃を購入・登録していた」とし、「2023年に再び銃器の販売が制限されたものの、それ以前に合法的に所持していた人々は継続して保持することができる」と報じている。
警察は、発砲は幼児による偶発的なものだったと見ており、現在、父親に対し過失致死および銃器の適切な保管義務違反の容疑で捜査を進めている。