
世界最大規模で建設された中国の「上海レゴランドリゾート」が今週末の正式オープン前、試運転中に相次いで事故が発生し、安全性をめぐる論争に巻き込まれた。
上海レゴランドリゾートは総面積31万㎡で、世界10か所以上あるレゴランドの中で最大規模を誇る。今週末の正式オープンに先立ち、20日から年間パス購入者などを対象に試運転を実施してきた。
しかし、初日から問題が発生した。4D映画館の天井から水が漏れ、観客は傘を差さなければならないほどだった。さらに座席まで浸水し、観客が避難する騒ぎとなった。運営側は特殊効果用の散水装置の故障が原因だったと謝罪したが、不安は容易に収まらなかった。
事故はこれにとどまらなかった。先週末、1時間以上待ち時間がある人気のローラーコースターが出発直後に突然停止した。乗客約10人が空中で約40分間身動きが取れず、猛暑の中で恐怖に耐えなければならなかった。当時、上海では37度まで気温が上昇し、高温警報が発令されていた。運営側は「異常を感知すると自動停止する安全装置が作動した」と釈明し、1時間後に通常運転を再開したという。
このほか、他のアトラクションでも小規模な故障による運転中断が報告された。上海レゴランドリゾート側は「安全点検を強化する」と表明したが、十分な準備が整わないまま試運転を強行し、来場者を事実上の「実験台」にしたとの批判が高まっている。
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