
猛暑がアメリカやヨーロッパなど世界各地を襲う中、フランス・パリのシンボルの一つであるエッフェル塔に変形が生じる可能性が指摘された。
6月30日(現地時間)、フランスのメディアであるル・パリジャンはエッフェル塔に約20センチの変形が生じる可能性があると報じた。
鉄骨構造のエッフェル塔は、1日の間、太陽の動きに応じてさまざまな角度で曲がる。フランスの歴史学者で建築家のベルトラン・ルモアンは、過去のメディアインタビューで「これは太陽にさらされた側面が膨張し、日陰になる側が収縮するためだ」と説明した。
さらに「太陽に向いた部分がより膨張するため、塔が曲がる。これは微妙で徐々に進行し、夜になると気温が下がり元の位置に戻る」と付け加えた。
これは熱膨張と呼ばれ、圧力が一定の場合、物体の体積は温度の上昇で増加し、低下で減少する現象だ。
鉄鋼でできたエッフェル塔は熱に非常に敏感で、冬には夏とは逆に最大10センチ縮む可能性があると同紙は解説した。
一方、6月30日(現地時間)にはフランス本土96地域のうち84地域に猛暑警報が発令され、フランス気象庁は、今週半ばまで地域によっては気温が40度を超える猛暑が続くと予測した。
フランス気象庁は7月1日、パリなど首都圏を含む全国16地域の警報レベルをオレンジから赤に引き上げた。
パリ警視庁は高温と強い日差しがオゾン濃度の増加に影響を与えるとみて、市民に対し可能な限り車の使用を控え、テレワークを活用するよう呼びかけた。
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