
ある漫画家の予言から始まった「7月大震災」の噂が広がり、日本の旅行・観光業界は甚大な経済的打撃を受けている。
5日、朝日新聞は「ある漫画が原因で、7月5日に日本で大災害が発生するという根拠のない噂が広まった」と報じ、「米国や英国などの海外メディアがこの大地震の可能性を報道したため、5月から日本の観光需要が急減した」と伝えた。
野村総合研究所のエコノミスト、木内登英氏は、訪日観光客数の減少により、約5,600億円の観光収入が失われると予測している。
この大地震説は、漫画家の竜樹諒が1999年に出版した『私が見た未来・完全版』で「2025年7月5日に大災害が来る」と述べたことに端を発している。これに対し、気象庁(JMA)は「7月大地震の噂は根拠のないデマに過ぎない」と否定したが、実際に九州南部の鹿児島県トカラ列島で、同日の午前6時29分頃、マグニチュード5.4の地震が発生した。
実際、この地域では先月21日から震度1以上の地震が1,500回以上も観測されている。これを受けて、一部では震度8~9の「南海トラフ巨大地震」の前兆ではないかとの見方も出ている。同地域では、2021年12月と2023年9月にもそれぞれ300回を超える小規模地震が連続して発生した経緯がある。
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