22.9 C
Tokyo
2025年07月11日金曜日
ホームトレンド「金次第でプロポフォール無制限」 医師ら7人が患者を中毒者に、医療の名を借りた闇ビジネスで1億円超荒稼ぎ

「金次第でプロポフォール無制限」 医師ら7人が患者を中毒者に、医療の名を借りた闇ビジネスで1億円超荒稼ぎ

プロポフォール不正投与、医療従事者全員に実刑判決

プロポフォールを無制限に投与する手口で、総額15億ウォン(約1億6,000万円)に上る不法販売および投与を行っていた医師を含む医院関係者7人全員に、第一審で実刑判決が言い渡された。

8日、ソウル中央地裁刑事11単独のヨム・ヘス裁判官は、麻薬類管理法違反(向精神薬)などの容疑で起訴された医師のソ(65)被告に対し、懲役4年と罰金1,000万ウォン(約107万円)を言い渡した。

引用:gettyimagesBank*記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:gettyimagesBank*記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

同じく起訴されたA医院の開設者イ(74)被告にも、同様に懲役4年と罰金1,000万ウォン(約107万円)が言い渡された。

医院で相談室長を務めていたチャン(29)被告には懲役3年と罰金1,000万ウォン(約107万円)、看護助手のキル(41)被告には懲役2年と罰金500万ウォン(約53万円)が言い渡された。

残る関係者3人にも、全員に懲役1年6か月から3年の実刑が言い渡された。

裁判所は「医療従事者でありながら犯罪組織を結成し、役割分担をして犯罪を実行した。厳罰は避けられない」と判断した。

組織的に運営されたプロポフォール不正流通

被告らは2023年11月から昨年6月までの間、A医院で睡眠や幻覚を目的に、計417回にわたり総額約14億5,800万ウォン(約1億5,600万円)相当のプロポフォールやエトミデートを常習者に販売・投与したとして、昨年11月に起訴された。

捜査の結果、A医院は通常の診療スペースとは別に「スキンケアルーム」と呼ばれる別室を用意し、ここで違法投与を行っていたことが明らかになった。

運営は極めて組織的かつ計画的だった。

相談室長が患者の支払額に応じて投与量を決め、看護助手たちが医師の管理・監督なしで直接注射を行っていた。

さらに衝撃的なのは、身元確認をせず匿名のまま患者を受け入れていたという事実だ。

投与料金は1時間あたり平均100万ウォン(約107万円)に設定されており、投与量や時間は常習者の要望次第で調整され、事実上の無制限投与が可能だった。

検察の調べによると、ある投与者が1日に支払った最高額は1,860万ウォン(約199万円)、最長投与時間は10時間24分に及んだという。

また、暴力団員である資金管理者が現場に常駐し、プロポフォール常習者を管理し金銭の出納も担っていたことが分かった。

裁判所は「本来、薬物乱用から患者を守るべき立場にある医療従事者が、長期間にわたり巨額の利益を得て多くの常習者を生み出した。罪に見合った厳罰が避けられない」と厳しく指摘した。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください