観光客騙す「偽の絶景演出」が再び物議に
イタリア北部の観光地バヴェーノで、ある高級ホテルが「湖が見える部屋」として宣伝していた客室に、実際には布に印刷された湖の写真を窓に貼り付けていたことが判明。現地を訪れた観光客の投稿をきっかけに、SNS上で炎上し大きな波紋を広げている。

話題の発端は、スウェーデンの財務アシスタント、フェリシア・スヴェンソンさん。彼女はバケーションで訪れたイタリア・バヴェーノの4つ星ホテルで「湖の絶景を楽しめる客室」を予約。旅行前から大きな期待を寄せていたという。
チェックイン直後、真っ先にカーテンを開けたスヴェンソンさん。そこに広がっていたのは、広告で見た美しいマッジョーレ湖…の「写真」だった。実際の風景ではなく、風景写真をプリントした布が窓の内側に設置されており、外は完全に見えなかったという。
驚いた彼女はその光景を撮影し、SNSに投稿。動画は瞬く間に拡散され、公開から1日で200万回以上再生される事態となった。
この投稿には、「これはもう景観詐欺だ」「まさに『絵のような風景』とはこのこと」「本物かと思って騙された」など、世界中から怒りと呆れの声が寄せられている。「窓自体がフェイク」「VRよりリアルに見せかけてる」といった冷笑的なコメントも目立つ。
しかもこうした「偽ビュー」は今回が初めてではない。昨年5月にも、海の見える客室をうたっていた別のホテルが、実際には巨大な海のポスターを窓の外に設置していたことが暴露され、ネット上で炎上した経緯がある。
宿泊業界では一部のホテルが過剰演出や偽装で予約を取る事例が後を絶たない。顧客の期待を意図的に裏切る手法に対し、「誇張された広告」に法的措置を求める声も上がり始めている。
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