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2025年08月04日月曜日
ホームトレンド「ハイテク×布教」の異様な融合 ドローンとスピーカーでアマゾン先住民に“迷惑な宣教活動”が物議

「ハイテク×布教」の異様な融合 ドローンとスピーカーでアマゾン先住民に“迷惑な宣教活動”が物議

引用:ニューシス
引用:ニューシス

アマゾンの奥地で、先住民に向けた布教活動が新たな局面を迎えている。音声装置やドローンを使って聖書のメッセージを届けるという、かつてないアプローチが現地で確認され、懸念の声が高まっている。

英『ガーディアン』紙によると、ブラジルとペルーの国境に位置するジャバリ谷のコルボ村で、太陽光発電式の音声装置が発見された。この装置は米アトランタの宣教団体が製作したもので、電気もインターネットも届かないジャングルの中で、ポルトガル語やスペイン語で聖書の一節を再生できる仕組みになっている。

さらに最近では、ブラジル先住民保護財団の拠点付近において、宣教活動を目的としたとみられる正体不明のドローンが頻繁に出没しているという。これらの動きは、外部との接触を避けて暮らす先住民に向けて、遠隔的に福音を届けようとする試みとみられている。

だが、専門家の間ではこうした行為がブラジルの法律に抵触する可能性があると問題視されている。1987年からブラジル政府は、免疫力が極めて弱い隔絶部族を保護するため、外部との接触を原則禁止としている。外部からのわずかな接触でさえ、彼らにとっては命に関わる感染症を引き起こす恐れがあるためだ。

ブラジル連邦検察庁のダニエル・ルイス・ダルベルト検事は「宣教団体の手口がますます巧妙になり、もはや危険な段階に入っている」と強調する。

一方で、音声装置を開発した団体の関係者は「政府が立ち入りを禁じている地域には、直接的に装置を届けていない」と反論している。

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