メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「この韓国人、案外やるな」…“なぜ契約した?”の声を一掃、主力3人を押し出したキム・ヘソンがド軍の中核へ?

有馬侑之介 アクセス  

引用:gettyimagesKorea
引用:gettyimagesKorea

昨年のワールドシリーズ王者であるロサンゼルス・ドジャースが、今季を前にKBO屈指の内野手キム・ヘソン(26)と3年総額1,250万ドル(約18億4,220万円)、最大5年で2,200万ドル(約32億4,220万円)という契約を結んだ時、球界内には懐疑的な見方が渦巻いていた。なぜなら、当時のドジャース内には彼が入る余地がまったくなさそうに見えたからだ。

実際、二塁にはギャビン・ラックス、ショートにはムーキー・ベッツという不動のスターがいた。仮に内外野をこなせるとしても、中堅にはトミー・エドマン、アンディ・パヘス、ジェームズ・アウトマンといった先行者がひしめき、ベテランのユーティリティも多数。26人ロースター入りすら不透明な立場だった。

だがドジャースには確固たる青写真があった。キム・ヘソン加入から間もなく、なんとラックスをシンシナティへ放出する衝撃トレードを敢行。「キムを信じての決断」という現地の声が相次いだ。仮に彼の獲得がなければ、このトレードもなかったとの見方が支配的であり、外から来た新顔が「既得権益」を揺るがした格好となった。

さらにキム・ヘソンは、シーズン中の競争でも結果を出した。打撃フォーム調整のためトリプルAで開幕を迎えたが、エドマンの足首故障を機に5月4日にメジャー昇格。すぐに目覚ましい打撃と走塁を披露し、4割超の打率、盗塁成功率100%、複数守備対応の器用さを見せつけた。

引用:gettyimagesKorea
引用:gettyimagesKorea

エドマン復帰のタイミングでは、もう1つの苦渋の決断が下された。長年チームを支えてきたユーティリティのクリス・テイラーがリリースされたのだ。本来であればキムを降格させる道もあったが、ドジャースは将来性に賭けた。結果的にキムはまたしてもベテランの「退場」を導く存在となった。

そして今回も、彼の存在が波紋を広げた。親交の深かった外野手のアウトマンが、ついにチームを去った。2023年に151試合出場で23本塁打・70打点とチームの中心だった男は、今年22試合で打率.103と大きく成績を落とし、定着に失敗。守れるのは外野のみで、一方キム・ヘソンは二塁、ショート、中堅もこなし、打撃でも走塁でもアウトマンを上回っていた。

ドジャースはトレード期限を前に、アウトマンをミネソタへ放出し、右腕ブロック・スチュワートを獲得。スプリングキャンプではロッカーが隣同士、トリプルAでも苦楽を共にした相手だったが、チームの選択は明確だった。

引用:gettyimagesKorea
引用:gettyimagesKorea

今回の一連の動きでも、やはり「キム・ヘソン」がキーワードだ。エドマンとパヘスが奮闘し、キムも踏ん張っている中で、成長の鈍化が目立つアウトマンには席が残されなかった。実際、主力と目されていたラックス、テイラー、そしてアウトマンまでが、彼にポジションを明け渡し、チームを離れる結果となった。

裏を返せば、それはドジャースがキム・ヘソンに対して強い信頼を寄せている証拠でもある。今回のトレード市場で、ドジャースは比較的静かな動きに終始。ワシントンからコーナー外野タイプのアレックス・コールを迎えたが、それも不振のコンフォートのバックアップという見方が濃厚だ。センターラインには手を加えず、キムを中心とする構図を堅持した。

現在は肩の故障でIL入りしているが、ここまで58試合に出場し、打率.304、2本塁打、15打点、12盗塁、wRC+110とメジャー平均を上回るパフォーマンスを披露。FanGraphsの評価では攻守走すべてでプラス指標、WARも1.0に達し、800万ドル(約11億7,900万円)超の価値を生み出しているとされる。

もはやキム・ヘソンは、「挑戦者」ではない。ドジャースが未来を託す、確かな「構想内戦力」になりつつある。

有馬侑之介
arimay@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[スポーツ] ランキング

  • ボクシング界の伝説タイソン vs メイウェザー、2026年に世紀のエキシビションマッチ実現!
  • 「なんでそこにいるの…?」元カレが試合会場に現れ“感情爆発”…涙を流し動揺しつつも執念の勝利をつかんだチェコ選手
  • 「ケガなんて知るか!!」中堅スタンドへ圧巻の3連発…“29試合14本塁打”狂気の村上にMLB超大型契約が突進中!
  • またバレーで「日本叩き」?中国男子代表、U21大会で“不可解判定”により勝利
  • 「上半身を膝で直撃」これでも退場なし?町田オ・セフン“膝蹴り事件”で問われるVARの限界
  • 92歳なのに身体は20代!イタリア女性が100m・200mで示した驚異の世界記録

こんな記事も読まれています

  • 【ドイツ発】三輪EV「XYTE One」公開…“バイクとクルマを合体”した新都市モビリティ
  • 【公式公開】広汽トヨタ「bZ7」、全長5.1mの巨艦EVセダンにファーウェイ×シャオミ初統合!
  • 日産、新型「シルフィ」を公開…米国では「セントラ」として2万ドル台から販売へ
  • レクサスES米国生産に幕…次期モデルは日本から輸出、トヨタは電動SUVへシフト
  • 「トランプ、歴史抹殺を始める」奴隷制告発資料を国立公園から撤去…“偉大なアメリカ”とはこのことか?
  • 「英国はゴマをすっている」…英王室、贅を尽くしトランプに“総力おもてなし”!一方で市民は“抗議デモ”の嵐
  • 40万人が決起!フランス全土がマヒ寸前…“税の公平”を叫ぶ大規模スト、労組代表「鉄は熱いうちに打て」
  • 「イランを迅速に爆撃する通路をよこせ!」イスラエル、トランプを背にシリアへ“大胆すぎる”新安保協定を提案

こんな記事も読まれています

  • 【ドイツ発】三輪EV「XYTE One」公開…“バイクとクルマを合体”した新都市モビリティ
  • 【公式公開】広汽トヨタ「bZ7」、全長5.1mの巨艦EVセダンにファーウェイ×シャオミ初統合!
  • 日産、新型「シルフィ」を公開…米国では「セントラ」として2万ドル台から販売へ
  • レクサスES米国生産に幕…次期モデルは日本から輸出、トヨタは電動SUVへシフト
  • 「トランプ、歴史抹殺を始める」奴隷制告発資料を国立公園から撤去…“偉大なアメリカ”とはこのことか?
  • 「英国はゴマをすっている」…英王室、贅を尽くしトランプに“総力おもてなし”!一方で市民は“抗議デモ”の嵐
  • 40万人が決起!フランス全土がマヒ寸前…“税の公平”を叫ぶ大規模スト、労組代表「鉄は熱いうちに打て」
  • 「イランを迅速に爆撃する通路をよこせ!」イスラエル、トランプを背にシリアへ“大胆すぎる”新安保協定を提案

おすすめニュース

  • 1
    【防衛革命】世界初の実艦配備に成功!米国すら断念した「レールガン」実用化で防衛パラダイムが一変

    フォトニュース 

  • 2
    【戦慄】露、ウクライナの子ども数万人を210カ所以上で強制収容…軍事訓練も発覚

    ニュース 

  • 3
    「731部隊の生体実験」扱った中国映画公開...反日世論煽る動きに“日本人襲撃事件”再発懸念

    ニュース 

  • 4
    「地獄の夜」イスラエルがガザ市に地上軍を電撃投入…37回の大規模空爆と戦車攻撃で少なくとも40人死亡

    ニュース 

  • 5
    NATO国境付近で戦車・戦闘機・ドローン総動員!ロシアとベラルーシ、「戦争シミュレーション」演習か

    ニュース 

話題

  • 1
    「ロシアの装備不足か?」MiG-29にケーブルタイでドローン固定、世界で嘲笑の嵐

    フォトニュース 

  • 2
    「米国の関税×中国の供給制限×国際需要増」でアルミ価格が高騰!来年末まで在庫不足が続く見通し

    ニュース 

  • 3
    「来るなと警告しただろう!」中国海警、フィリピン船に“水砲攻撃”、南シナ海で緊張激化

    ニュース 

  • 4
    中国海警、南シナ海スカボロー礁でフィリピン船に放水砲…ガラス粉々に砕け乗員1人負傷

    ニュース 

  • 5
    ホワイトハウスの影響力が強すぎる?新理事就任でFOMCが揺れる理由

    ニュース