数百世帯が共用する給水塔で70代男性の遺体発見
70代男性が住民共用の給水塔内で自殺と思われる衝撃的な事件が発生した。
先月27日、台中市北区在住の77歳男性のチェン(陳)さんが、アパートの屋上にある給水塔内で遺体として発見されたと報じたと、台湾メディア「鏡週刊(ミラーメディア)」が先月29日に報じた。
普段は自宅で外国人介護士の世話を受けていたチェンさんだが、介護士が休暇中に、テーブルに「給水塔にいる」などと記されたメモを残し、外出していた。

長期間連絡が取れなくなっていたチェンさんの家族が自宅を訪れ、メモを発見すると直ちに警察へ通報した。
現場に急行した警察と消防隊の捜索の結果、給水塔内でチェンさんの遺体が確認された。発見当時、給水塔の脇には、チェンさんが履いていたスリッパの片方が転がっていた。
地元警察は、チェンさんの遺体が少なくとも12時間以上給水塔内に放置されていたとみており、正確な死因については現在も調査中であると明らかにした。
事件後、近隣アパートの管理委員会は当該給水塔を閉鎖し、清掃および消毒を実施した。しかし、周辺住民からは「すでに汚染された水を口にしていたのでは」と不安視する声が相次いでいる。
ある住民は「遺体が浸かっていた水をどれだけ飲んでしまったのか分からない」と訴えた。
これに関し、「鏡週刊」は今回の事件が心理的恐怖を引き起こすのみならず、地域社会における公共施設管理の欠陥を露呈させたと指摘した。
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