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9,000人超の乳幼児が国家と宗教の“虐待”で死亡か…未婚の母を収容した修道院の惨状が明らかに

竹内智子 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

アイルランド西部の小都市トゥアムで、未婚のまま妊娠した女性とその子どもたちを収容していたカトリック系施設跡地から、数百人の乳児遺骨が見つかる可能性があるとして、大規模な発掘作業が始まった。専門家は、最大で796人の乳児がこの地に匿名のまま埋葬されていると見ている。

調査対象となっているのは「セント・メアリー・マザー・アンド・ベビー・ホーム」。14日、アイルランド政府は同地での発掘作業に本格的に着手した。法医学者や考古学者を含む国内外の専門チームが参加し、作業は約2年をかけて行われる予定だ。

発端は、2014年に地元歴史家キャサリン・コーリスが発表した調査。施設で亡くなった796人の赤ちゃんに関する埋葬記録が一切存在しないことを突き止め、閉鎖された汚水タンクに無名で遺棄された可能性を指摘した。

この施設では、性的な被害や社会的偏見で追いやられた10代の少女たちが強制的に隔離され、出産後すぐに子どもと引き離されていた。彼女たちは洗濯工場などでの過酷な労働を強いられ、赤ん坊は国内外へ養子に出されたり、他の施設へ送られたりした。

政府はこの問題を受け、2015年から2021年にかけて全国18か所の同様施設を調査。その結果、数千人の子どもたちが劣悪な環境下で死亡していたこと、そして国家がその高い死亡率を把握しながらも、何の対策も講じていなかったことが明らかとなった。報告書によると、1922年から1998年までに死亡した乳幼児は9,000人以上にのぼる。

これを受けて政府は2021年、被害者と遺族への公式謝罪と補償制度を発表したものの、生存者たちの不満は根強い。「私たちは人間としての尊厳を奪われたままだ」と語る声も少なくない。

法医学者のニアム・マッカラーは『CNN』に対し、試験発掘ですでに20の埋葬室を確認し、生後35週から3歳程度とみられる遺骨が見つかっていると証言。状態が極めて悪いため身元特定は困難だが、違法な死亡と認められれば警察への通報も行うという。

発掘現場には、生存者や遺族が静かに集まり祈りを捧げた。生き延びたテレサ・オサリバンは「私たちは同じ空間で生きていた。彼らは死んだ。私たちは生きている。今こそ、彼らを正式に弔い、記憶に刻むべきだ」と語った。

ある遺族は、「生前も死後も、この子たちは尊重されなかった」と嘆き、「ようやく人権の第一歩が始まろうとしている」と語った。

今後、政府はDNA鑑定による身元確認や、遺族への通知、追悼施設の設置も視野に入れている。専門家の間では、今回の発掘が国家と宗教が結託して市民を抑圧したアイルランド現代史の闇を明らかにする出発点になるとの声が上がっている。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

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