
公式戦ではなかったが、58歳の現役が存在感を放った。
日本サッカー界のレジェンド、三浦知良(アトレチコ鈴鹿)がチャリティーマッチでゴールを決め、全盛期さながらの「カズダンス」を披露。スタンドからは大歓声が巻き起こった。
サッカーメディア『フットボールゾーン』によれば、三浦は2日、J1ヴィッセル神戸創立30周年を記念して行われたレジェンドマッチに参加。国内外の往年の名手が顔をそろえ、神戸でプレー経験のあるトーマス・フェルマーレンも出場したが、アンドレス・イニエスタは姿を見せなかった。
1万8,515人が詰めかけた試合で最も注目を集めたのはやはり三浦だ。前後半で両チームを渡り歩き、現役らしい軽快なドリブルと鋭いシュートで観客を沸かせた。後半にはワールドドリームズの一員としてPKを担当し、左隅へ叩き込むと、代名詞のダンスで再び会場を揺らした。

2001年から2005年半ばまで神戸でプレーした三浦は、当時すでにベテランだったが、今もなお引退を表明していない。現在は日本4部相当のアトレチコ鈴鹿で最年長出場記録を更新中だ。
1986年にブラジル・サントスでプロデビューし、パルメイラスなど海外クラブでも経験を積んだ「留学組」。1990年から10年間の日本代表キャリアでは89試合55得点を記録し、日韓戦で強烈な印象を残した。
もっとも、近年はベンチを温める日も多い。6月のヴィアティン三重戦が直近の公式戦で、プロデビュー40周年を記念して45分間プレー。58歳130日で自身の最年長記録を更新した。
試合後、三浦は「PKを蹴らせてくれた皆さんに感謝する。本物のカズダンスは公式戦のゴール後に披露する」と語り、引退の気配を一切見せなかった。

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