
英国ロンドンで、一般市民がリアルタイム顔認識技術の誤作動により容疑者と誤認され、警察に逮捕されかける事件が発生した。
6日(現地時間)、『BBC』によると、事件は2024年2月、ロンドンブリッジ駅付近で発生した。当時、ボランティア活動を終えて帰宅中だったトムソン氏が、警察官に呼び止められた。
警察は身元確認を求め、トムソン氏はパスポートの写真を提示したが、指紋採取を拒否したため逮捕を警告された。最終的に、リアルタイム顔認識技術(LFR)の登録対象ではないことを証明する追加書類の提示を余儀なくされた。
英国の市民団体「ビッグ・ブラザー・ウォッチ」によれば、この事件は顔認識技術の誤作動をめぐる初の司法審査となる見通しで、来年1月に公聴会が予定されている。
2024年1月以降、LFRを通じて1,000件以上の逮捕が行われ、このうち773件が起訴または警告に至った一方、7件の誤認識事例が確認された。
警察側は「LFRは監視対象リストと顔を照合する技術で、合法的に運用している。人権および個人情報保護法を順守し、逮捕対象でない場合は画像を即時削除している」と説明した。
同年、民間企業「フェイスウォッチ」の顔認識技術によって「サラ」という女性が店舗で窃盗容疑をかけられた事例もあった。
当局は「今後数カ月以内に顔認識技術の活用方法やシステム改善を含む公式計画を発表する予定だ」と明らかにした。
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