
スイス在住のフランス出身富豪が、スピード違反で約1,600万円の罰金を科されることになった。
13日(現地時間)AP通信などの報道によれば、スイス・ボー州の裁判所は、州都ローザンヌで制限速度50kmの道路を77kmで走行し警察に摘発された運転者に対し、最大9万スイスフラン(約1,600万円)の罰金を科す可能性があるとの判決を下したという。これは、まず1万スイスフラン(約180万円)を前払いし、今後3年以内に同様の速度違反が発覚した場合、さらに8万スイスフラン(約1,500万円)を追加で支払うということだ。
スイスでは、スピード違反に対する罰金額を決める際、個人の収入や資産、生活水準などを考慮する制度を採用している。スイスのみならず、ドイツ、フランス、オーストリア、北欧諸国も同様の方式で罰金額を決定している。一方、韓国では所得に関わらず違反の程度のみを基準に定額の罰金や反則金を科しており、このような点が異なる部分だ。
今回、最大9万スイスフランの罰金が科される可能性があるとされた運転者は、スイスの経済誌『ビラン』が同国で最も裕福な300人の一人に挙げた人物で、フランス国籍を持ち、資産規模は数百億円に達すると伝えられている。今回の判決に対し、彼は特に異議を示していないと伝えられている。
現地メディアによると、彼は8年前にもスピード違反で1万スイスフランを前払いし、2年以内に再び摘発された場合、6万スイスフラン(約1,000万円)を支払う判決を受けたことがあるという。
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