
シンガポールが、電子タバコの規制違反に対し最大1年の懲役刑を科すなど、処罰をより厳しくする方針だ。
『ブルームバーグ』が現地時間17日に報道した内容によると、シンガポールのローレンス・ウォン首相は「我々はこれまで、電子タバコを通常のタバコと同様に扱い、罰金のみを科してきたが、もはやそれでは不十分だ」と述べ、「この問題を麻薬問題と同等扱いにし、はるかに厳しい処罰を行う」と明言した。
シンガポールはすでに電子タバコの使用と販売を全面的に禁止している。2018年からは、電子タバコの所持・使用・購入に対し、最高2,000シンガポールドル(約22万9,400円)の罰金を科してきた。
しかし最近、シンガポールの保健当局が押収した電子タバコの3分の1から麻酔薬であるエトミデートが検出され、処罰強化の必要性が浮上した。
エトミデートは病院で鎮静の導入に使用されるが、乱用すると幻覚やけいれん、臓器損傷などの危険な副作用を引き起こす可能性がある。
シンガポール政府は現在、麻薬取締法に基づき、エトミデートを「麻薬」として再分類する方針を進めている。
新規制が適用されれば、エトミデートが含まれる電子タバコを使用している者は、コカインなどの麻薬使用者と同等の処罰を受けることになる。この場合、強制的なリハビリテーションプログラムを受けなければならず、再犯の場合は最低1年の懲役刑が科される可能性がある。
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