「謝りたい」と言って呼び出し…女性教師にガソリンをかけ放火、インドで18歳の少年逮捕

インドで、18歳の男子学生がかつて通っていた学校の女性教師にガソリンをかけ火をつける事件が発生し、現地で大きな衝撃を呼んでいる。
20日、『ザ・タイムズ・オブ・インディア』や『NDTV』、『ヒンドゥスタン・タイムズ』などによると、マディヤプラデーシュ州ナルシンプールで12年生のスリヤンシュ・コチャール(18)が、同校勤務の女性教師Aさん(26)に放火した容疑で逮捕された。
事件は18日午後3時30分ごろ発生。コチャールはガソリンを持ってAさん宅を訪れ、「謝りたい」と外に呼び出した。そして説明もなくガソリンを浴びせ火をつけたうえで逃走した。
Aさんは全身の約25%にやけどを負い、地元病院で治療を受けているが、命に別状はないという。
逃走したコチャールは数時間後に警察に身柄を拘束された。調べによると、コチャールは2年前に学校を退学後、別の学校に通っていたものの、Aさんが勤務する学校に時折姿を見せていた。Aさんとは2年以上前からの知り合いで、一方的に好意を抱いていたとされる。
警察は、今回の犯行がAさんに対する個人的な恨みに基づくものとみている。捜査関係者によると、Aさんが15日の学校行事でインドの伝統衣装サリーを着用した際、コチャールが不適切な発言をし、Aさんは学校側に苦情を申し立てていたという。これに激怒したコチャールが犯行を決意したとみられている。
Aさんの家族も「コチャールは長期間にわたり彼女を悩ませていた」と証言しており、警察が動機や経緯を詳しく調べている。
注目の記事