出産直後に赤ちゃん5人死亡、子どもは計12人
廃品回収で生計…「食糧・教育費不足」

インドで55歳の女性が17回目の出産をしたと、インディア・トゥデイが27日(現地時間)に報じた。女性とその家族は政府の支援を受けながらも極度の貧困に苦しんでいるという。
報道によると、この女性は北西部ラージャスターン州ウダイプルに住むレカ・カルベリアさんで、26日に子どもを出産した。
今回で出産は17回目となるが、そのうち生まれた直後に男児4人と女児1人が亡くなっており、存命の子どもは計12人になる。このうち5人はすでに結婚して家庭を持っているという。
新しい命を迎えた一方で、家族は喜びだけを感じられる状況ではない。娘の一人、シラ・カルベリアさんは「私たち家族はたくさんの苦労をしてきた。母がこれほど多くの子どもを産んだと聞くと、誰もが驚く」と話した。
夫のカブラ・カルベリアさんは厳しい経済状況を訴えている。「家もなく、生活を続けるのが難しい。子どもを養うために年20%で高利貸しから金を借りた。数十万ルピーを返済したが、まだ全額は返せていない」と明かした。
夫妻は廃品回収で生計を立てている。
夫は「政府の支援制度で住宅の許可は受けたが、土地が自分たちの名義ではないため、家はまだ持てていない。食料、結婚、教育などに必要な資金も不足しており、そうした問題に日々悩まされている」と訴えた。
地域の保健センターの産婦人科関係者は「この家族が入院した際、当初は4回目の出産だと聞いていたが、後に17回目であることが判明した」としている。
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