
英国のAirbnb宿泊施設で、宿泊客のペット犬が壁をかじり大きな損傷を与える事件が発生した。これに対し、宿泊客はホストに罵声を浴びせ、悪質なレビューを投稿。結果として、宿のアカウントが停止される事態となり、物議を醸している。
英デイリー・メールが先月30日(現地時間)、英国の海岸近くにあるAirbnbのキャラバン宿泊施設において、宿泊客のペット犬がキャラバンのウッドチップ壁を二箇所かじり、ホストに数百ポンド(数万円)の損害を与えたことを報じたという。
ホストは、犬はウッドチップ壁を噛んで穴を開け、カーペットやベッドには尿の跡が残されていたと話している。
ソファ、カーテン、ベッドには犬の毛が大量に付着し、窓には唾液の跡が見受けられた。ゴミ箱には使用済みのベビーおむつが捨てられていた。
ホストが損害を確認し修理費の請求を行ったところ、宿泊客から罵詈雑言を含むメッセージが送られてきた。
その後、宿泊客はペット犬による損害には一切触れず、Airbnb上で否定的なレビューを投稿。結果、ホストのアカウントが一時停止される事態となった。
ホストは自分の主張が反映されなかった怒りをあらわにしながら「通常、宿泊客が損害を出した場合、出発前に知らせたり修理を試みたりするものだが、今回は壁に穴を開け、家具やカーペット、ベッドを台無しにし、清掃すら行わなかった」と吐露した。
さらに、「その状態のまま退去し、ましてや清掃不足といったレビューを残して我々のアカウントを停止されたのは不当だ」と主張。「Airbnbがホストの声に耳を傾けていないと感じる」と不満をぶちまけた。
この事件によりホストは大きな損害を被った。ホストは「一晩65ポンド(約13,000円)の古いキャラバンだが、ビーチのすぐそばにあり、ゲームセンターも近いため人気がある」と語り、「修理費には約335ポンド(約6万7,000円)、大掃除には約150ポンド(約3万円)がかかる上、6泊分の予約がキャンセルされ収入も減少した」と説明した。
彼は「今回の件で大きな不満を感じている。Airbnbがホストよりも宿泊客を優先する傾向にあるのは納得できない」と述べた。
Airbnb側は声明で、「今回の件を遺憾に思う」と表明し、「ホスト向けのAirCoverプログラムに基づき損害回復を支援している」と説明した。
このプログラムは、宿泊客が財産に損害を与えた場合に、最大300万ドル(約4億6,366万5,500円)まで補償する仕組みだ。現在、停止されていた宿のアカウントは復旧している。
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