メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「進行が穏やか」でも油断禁物!生存率高くても侮れない“甲状腺がん”の怖さ

織田昌大 アクセス  

甲状腺がんは生存率が高いものの、だからといって「進行が穏やかながん」と軽視してはならない。

「進行が穏やか」という誤解

甲状腺がんは進行が遅く、治療成績も良好なため「進行が穏やかながん」と呼ばれることがある。しかし、この表現を信じてしまうと早期治療の時期を逃してしまう恐れがある。実際、発見が遅れたり放置されたりすると、周囲の組織やリンパ節、肺、骨へ転移するリスクがあり、再発も無視できない。何よりも、すべての甲状腺がんが同じ経過をたどるわけではないため、「がん」である以上、十分な注意が必要だ。

甲状腺がんの主な原因

甲状腺がんは、首の前部に位置する内分泌器官、甲状腺に発生する悪性腫瘍である。明確な原因は特定されていないが、放射線被曝、家族歴、女性ホルモン、ヨウ素摂取の不均衡などが危険因子として知られている。特に、幼少期に頭部や首に放射線治療を受けた経験がある人や、甲状腺疾患の既往がある場合は定期検診が必要だ。

また、女性に多く見られる傾向があり、これは女性ホルモンとの関連性が指摘されている。環境要因として、微小粒子状物質や環境ホルモンの影響も一部で報告されている。

甲状腺がんの症状―初期にはほとんど現れない

甲状腺がんは初期段階では目立った症状がほとんど見られない。健康診断で首の超音波検査やCT検査を受けた際に偶然発見されることも多い。しかし、以下のような症状が現れた場合は検査を受けることをお勧めする。

最も一般的な初期の兆候は、首に触れるしこり(結節)である。通常は痛みを伴わないが、結節が徐々に大きくなったり、硬くて動きにくい場合はがんの可能性が疑われる。

また、食べ物を飲み込みにくい、しわがれ声が続く、首のリンパ節が触れる場合も医療機関を受診すべきである。こうした症状が現れたら、単なる風邪や炎症と判断せず、専門医の診察を受けることが賢明だ。

診断は超音波検査と細胞診によって行う

甲状腺がんは通常、超音波検査で結節が確認された後、細針吸引細胞診などによって組織を採取し、悪性かどうかが診断される。検査方法は比較的簡便で、局所麻酔なしに外来で実施できる。超音波検査の結果だけでも、ある程度良性か悪性かの判断が可能である。場合によっては、血液検査、CT、MRIなどを追加で行うこともある。甲状腺がんは比較的早期に診断できるが、正確な判断のためには複数の検査を併用することが重要だ。

◆治療の基本は手術―状況に応じて切除範囲が変わる

甲状腺がん治療の基本は手術である。がんの大きさと位置、リンパ節転移の有無によって切除範囲が決定される。一般的には甲状腺全摘出または一部切除(葉切除)を行い、リンパ節転移が認められる場合は同時に除去される。

手術後は甲状腺ホルモンを補充するため、生涯にわたって薬を服用する必要がある場合もある。がんの種類や進行度に応じては、放射性ヨウ素治療を併用することもあり、これは残存し得るがん細胞の除去を目的とした補助療法である。手術自体は比較的安全であるものの、声帯神経損傷や低カルシウム血症などの合併症のリスクがあるため、経験豊富な医療チームによる治療が重要である。

◆甲状腺がんも転移の可能性がある

一般的に甲状腺がんは進行が遅く治療成績も良好であるが、場合によっては周囲の組織や遠隔臓器へ転移することがある。特に未分化がんや髄様がんのように進行の速いタイプは早期診断が難しく、予後も芳しくない。

乳頭がんや濾胞がんは典型的にリンパ節や肺、骨に転移することがあり、一度転移すると治療が複雑になり、予後も不確実となる。また、再発の可能性も存在するため、手術後も定期的な経過観察検査が必要である。

◆ 定期検診が早期発見の鍵

甲状腺がんは症状がほとんど現れないため、定期的な健康診断を受けることが早期発見のために非常に重要である。家族に甲状腺がんの経験がある人や、甲状腺の病気にかかったことがある人、さらに女性や中高年の方は、1~2年に一度は超音波検査を受けることが推奨される。検診で結節が見つかった場合でも、すべてががんというわけではなく、多くは良性である。しかし、組織検査により正確に判断する必要があり、悪性の可能性が認められる場合は適切な治療時期を逃さないことが重要である。

織田昌大
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 【FIFA大炎上】W杯チケット前大会の5倍・100万円…「庶民裏切り」が現実に
  • 【中国人ジェスチャー】「10回考える」前に投稿した結果がこれ…ミス・フィンランド、即終了
  • 亡き母の霊を慰めた結果…中国で息子も同じウイルス感染
  • 「飢えた飼い犬が2歳女児を殺害」...米で起きた最悪の家庭内悲劇!両親に“第1級殺人”容疑
  • 「ここまでしないと服も買えないのか」中国で拡散する女性の“土下座動画”が突きつけた現実
  • 「母に監視されている」と信じ殺害、妄想に同調したAIチャットの影

こんな記事も読まれています

  • 今のテスラが中国EVを手本にしていた?元幹部証言で見えた開発の裏側
  • EV総量とほぼ同数、マスタングが追いついたフォード販売の異変
  • SF映画のような金色ボディと低い地上高、テスラ「ロボバン」映像が再拡散した理由
  • 「テスラの弱点解消?」運転者のための物理ボタンが突然現れた
  • 【映画が現実に】巨匠ロブ・ライナー監督夫妻、次男に刺殺される!“薬物依存”の苦悩が悲劇に
  • 「銃撃犯を素手で制圧!」銃を奪った英雄は警官ではなく、果物売る“ムスリム市民”
  • 【火に油】ミス・フィンランド、“つり目投稿”で王冠剥奪→政治家たちが同ポーズ拡散で自爆炎上!
  • 「お父さん、私を売らないで!」手放されると悟った犬、最後の“涙の懇願”が男の決断を変えた

こんな記事も読まれています

  • 今のテスラが中国EVを手本にしていた?元幹部証言で見えた開発の裏側
  • EV総量とほぼ同数、マスタングが追いついたフォード販売の異変
  • SF映画のような金色ボディと低い地上高、テスラ「ロボバン」映像が再拡散した理由
  • 「テスラの弱点解消?」運転者のための物理ボタンが突然現れた
  • 【映画が現実に】巨匠ロブ・ライナー監督夫妻、次男に刺殺される!“薬物依存”の苦悩が悲劇に
  • 「銃撃犯を素手で制圧!」銃を奪った英雄は警官ではなく、果物売る“ムスリム市民”
  • 【火に油】ミス・フィンランド、“つり目投稿”で王冠剥奪→政治家たちが同ポーズ拡散で自爆炎上!
  • 「お父さん、私を売らないで!」手放されると悟った犬、最後の“涙の懇願”が男の決断を変えた

おすすめニュース

  • 1
    【迎撃不能】極超音速「キンジャール」炸裂!ロシアがオデーサを“焦土化”、100万世帯が暗闇へ

    ニュース 

  • 2
    「豪州をイスラエルを裏切った国として記憶する」イスラエル、16人死亡の銃乱射事件に強い非難

    ニュース 

  • 3
    「やっぱりエンジンは捨てられなかった」EU、2035年EV強制を”事実上撤回”へ

    ニュース 

  • 4
    需要低迷でも国内維持、日本製鉄が6兆円投資を選んだ理由

    ニュース 

  • 5
    「死を覚悟して銃弾の前に立った」豪州の果物店主、2発被弾しても“皆のために”銃撃犯を制圧

    ニュース 

話題

  • 1
    「クラクションと激しい衝突音!」コンビニ右折車が直進車と激突、防犯カメラが捉えた衝撃の瞬間

    フォトニュース 

  • 2
    ノーベル平和賞受賞者は逃げるしかなかった、16時間の極秘脱出が示す国家の現実

    ニュース 

  • 3
    ロシアがEUに反撃開始、凍結資産2100億ユーロを巡り訴訟戦へ

    ニュース 

  • 4
    【史上初の衝撃】ウクライナ水中ドローン、黒海で露潜水艦を爆破か…600億円級“切り札”が戦力喪失

    ニュース 

  • 5
    「終わりの始まりか!」ビットコイン、4万ドル転落を警告する“史上最悪のシナリオ”

    ニュース