機内で客室乗務員に求婚した男性、拒否され「泥酔の乱暴騒ぎ」で緊急着陸

機内で酒に酔った男性が客室乗務員にプロポーズしたものの断られ、暴言を吐き騒ぎを起こしたため、航空機が緊急着陸する事態となった。
英紙デイリー・メールなどによると、先月18日、スペイン・アリカンテ行きの格安航空会社ジェット2の便でこの騒動が発生したという。
搭乗していたマシュー・テイラー被告(30)は、女性客室乗務員に求婚を試みたが断られ、その後、乗務員とハイタッチを交わしつつ、ふらついた足取りで席に戻った。
現地検察によれば、当時のテイラー被告は言葉が不明瞭で歩行もおぼつかず、明らかな泥酔状態だったという。一時は事態が収まったように見えたが、ほどなくしてさらに混乱が広がった。
離陸後、着席を求める乗務員の指示を無視し、シートベルトを外して大声を上げ、暴言を浴びせたとされる。乗務員が繰り返し警告を与えたものの、テイラー被告は「あなたに指図される覚えはない」と反抗的な態度を続けた。
この様子を見た乗客148人の多くが動画を撮影し、映像はその後インターネット上に拡散した。テイラー被告は「俺が迷惑をかけているのか。問題なのは俺なのか」と叫んだとも報じられている。
やがて他の乗客も口論に加わり、客室乗務員は集団トラブルに発展する恐れがあると判断し、機長に緊急着陸を要請した。航空機は離陸からわずか8分後に英国リーズ・ブラッドフォード空港へ引き返した。
緊急着陸が決まると、テイラー被告は前の座席テーブルを殴りつけて出血し、「第3次世界大戦に備えろ」と叫んだという。前席に座っていた女性乗客は、襲われるのではと恐怖を感じたと証言している。
機長は航空管制当局に通報し、着陸直後に警察が機内へ乗り込むよう要請した。航空機が地上に到着すると同時に警察が突入し、テイラー被告は現行犯で身柄を拘束された。テイラー被告も搭乗時から酒に酔っていたことを認めたという。
テイラー被告の判決は今月29日に言い渡される予定となっている。
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