
米国のある男性が、妻2人と彼女1人と共に暮らしながら子どもを育てるという特異な家庭が話題になっている。4人は同じベッドで寝て家事や育児を分担しているが、ネット上では批判の声が相次いでいる。
9日(現地時間)、CNNニュース18やYouTubeなどによると、米国在住の男性トレルさんは、妻のエミリーさんとアリーさん、さらに最近加わった恋人カイリーさんとともに独特の家庭を築いている。
この家族は4歳のレイン、 生後2か月のシカゴ、そしてトレルさんの16歳の娘リリーの3人の子どもを一緒に育てている。リリーは幼少期からこうした環境で生活してきたという。
家族はYouTubeチャンネル「Truly」に出演し、家族全員が1つのベッドで共に眠っていると明かした。エミリーさんは「私たちはイワシのようにぎゅうぎゅうに並んで寝ている」と話し、この形が家族の絆を象徴していると説明した。
家事や育児は交代制で分担しているという。エミリーさんは「それぞれが『母親』としての役割を果たし、誰かが休むときは交代して担当している」と語り、「シングルマザーがどうやって一人で育児をこなすのか理解できない。私たちだけでも本当に大変だった」と振り返った。

アリーさんは、カイリーさんが加わったことにより家庭生活がより円滑になったと語り、「カイリーは私たちにとって頼もしい助っ人のようだ」と評価した。
カイリーさん自身はこれまで一夫多妻制の関係を経験したことはなかったが、最初から受け入れる姿勢を持っていたという。
トレルさんは「新しい家族を探していたわけではないが、カイリーさんに出会ったとき、彼女の持つエネルギーが特別だと感じた」と振り返った。
しかし、適応の過程は順調に進んだわけではない。長女リリーはカイリーさんを受け入れるのにある程度の時間を要したが、今では自然で温かい関係を築いていると家族は話している。
トレルさんは、子育ての懸念について「社会はこうした関係が子どもに悪影響を及ぼすと考えがちだが、実際はそうではない。子どもたちはただ家庭でより多くの愛情を受けているだけだ」と反論した。
一方で、彼らがSNSで公開した家族の生活には批判が殺到した。ネット上では「異常だ」といった非難や、トレルさんを揶揄する声が広がった。
米国の法的において、一度に複数と婚姻することは認められていないが、複数人が同居する生活自体は直接的に罰せられることはないという。
トレルさんは「私たちは互いに愛し合い家庭を築いている。他人が干渉する理由はない。それはただの無知にすぎない」と強調した。また、多くの知人を失ったものの、後悔はないと話している。
エミリーさんとアリーさんは、自分たちの家庭形態について「既存の制度への挑戦ではなく、協力と相互尊重に基づいている」と主張した。アリーさんは「子どもをきちんと育てるには大きな家族が必要だと言うが、私たちの家庭がその実例だ」と述べた。
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