
ブラジルで、50代の祖母が孫に毒入りのケーキを食べさせ殺害した疑いで警察に逮捕された。
ブラジルのニュースサイト「G1」や英国「デイリー・ミラー」などによると、イザベル・カルドーゾ・ジ・アンドラーデ(59)は、ミナスジェライス州サンフランシスコにある自宅で孫2人に毒物を混入したケーキを与えたとして、19日に身柄を拘束された。
現地警察によれば、7月にアラーナ・ドス・サントス・カルドーゾ・マルケスさん(9)と11歳の姉は、夏休みを利用してアンドラーデの家を訪れていた。2人は祖母から手渡されたケーキを食べた直後、激しい吐き気と腹痛を訴えたという。
マルケスさんは救急車で病院に搬送されたが、到着直後に死亡が確認された。姉はマルケスさんよりもケーキを少量しか食べておらず、命に別状はなかったとされる。家族が飼っていた猫もケーキを口にして死んだことが判明している。
警察の調べでは、ケーキやマルケスさんの体内から殺虫剤や農薬に使用される有毒物質が検出された。深刻な神経障害や死に至る可能性のある成分だという。ケーキはアンドラーデが自ら作ったものだったとされる。
また、アンドラーデはマルケスさんが「気分が悪い」と訴えた際も取り合わず、浴室で入浴や身支度をしながら約50分間過ごしていたと警察は説明した。
地元警察関係者はG1に対し「容疑者は孫娘の中毒や死について全く動揺を見せず、精神的苦痛も感じていない様子だった」と語った。警察は現在、アンドラーデの犯行動機などを詳しく調べている。
コメント0