
インドである男がベジタリアンメニューを注文したのに肉が入っていたとして店主と口論になり、殺害する事件が発生し、衝撃が走っている。29日(現地時間)、ザ・タイムズ・オブ・インディアやインディアン・エクスプレスなどの現地メディアによると、インド東部ジャールカンド州ラーンチー市の飲食店で、客が菜食ビリヤニ(インド風炊き込みご飯)を注文したのに肉入りビリヤニが出てきたとして激怒し、店主を銃撃して死亡させる事件が起きたという。
現地の警察によると、客は「ベジタリアンビリヤニ」を注文したのに鶏肉などが入った「ノンベジタリアン(Non-Veg)ビリヤニ」が出てきたと主張し、47歳の店主に抗議したという。客側は店がベジタリアンメニューと明記していたのにノンベジメニューが出たとして「明白な店側の間違い」だと主張した。店主はこれに対し謝罪し、事態を収めようとしたという。
しかし、口論は激化した。結局、客は現場で銃を取り出して発砲し、逃走した。被害者は近くの病院に緊急搬送されたが、死亡した。事件直後、警察は現場を封鎖して捜査を開始し、容疑者はまだ逃走中であるという。

今回の事件は、インド社会でベジタリアンとベジタリアンタリアンの区別が宗教・文化的に敏感な問題であることを改めて浮き彫りにした。菜食レストランや菜食メニューを掲げる店が増える中、メニュー提供・表示基準の不備が対立の種になりかねないと指摘されている。
食品・飲食業界の専門家は「菜食注文が多い地域では特にメニュー表示と従業員の教育が重要だ」とし、「注文から提供までの過程にミスがないようシステムを整える必要がある」と強調した。
警察は店内の防犯カメラ映像と目撃者の証言を確保し、容疑者の身元特定と逮捕に全力を挙げている。被害店舗は事件後、営業を一時中断している。
 
            


















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