韓国の結婚資金が3億6,000万ウォン(約3,856万1,237円)を超え、若者層の結婚回避現象が深刻化しているという分析が出た。国内メディアも注目するほど、韓国社会の結婚資金負担が深刻な水準に達しているとの指摘だ。
日本経済新聞(日経)は2日(現地時間)、結婚情報会社「デュオ」の調査結果を引用し、韓国の新婚夫婦の平均結婚資金が3億6,173万ウォン(約3,874万6,546円)に達すると報じた。これは結婚を準備する若者たちにとって、莫大な経済的負担になっている。

結婚資金の中で最も大きな割合を占めるのは住宅費だった。日経は韓国の無利子保証金制度(チョンセ)のせいで新婚家の初期資金が非常に大きいと分析した。実際、結婚資金の中で住宅費は3億408万ウォン(約3,255万9,534円)で、前年より6,000万ウォン(約642万4,808円)以上増加したことが分かった。
結婚式の費用も急激な上昇を見せている。韓国消費者院の調査によると、9月時点での結婚式の平均費用は2,160万ウォン(約231万2,931円)で、わずか3か月で4%上昇したという。首都圏の場合、2,665万ウォン(約285万3,686円)で全国最高水準を記録し、これは慶尚道(1,181万ウォン・約126万4,616円)の2倍以上の水準だ。
日経は写真撮影やドレス、メイクアップを含む通称「スドメ」費用が急騰し、新しい新語「スドメフレーション」まで登場したと紹介した。スタジオの貸し料や人件費が共に上昇し、事実上結婚インフレが深刻化しているとの説明だ。
このような過度な資金負担は、若者世代の結婚回避現象に直結している。韓国・保健福祉部傘下の人口保健福祉協会が昨年実施した調査では、22~44歳の未婚男性500人中42%が結婚の意向がないか未定と答えた。理由を尋ねる質問には「結婚資金の負担」が最も多く、4人に1人がこれを挙げた。
地方自治体はそれぞれの解決策を模索している。ソウル市など一部の地方政府は公共施設を式場として開放したり、低コストの結婚式パッケージを用意したりして変化を試みている。
しかし日経は儒教的な価値観が強い韓国社会では、依然として外見や体面、習慣を重視する文化が根深いと指摘した。続けて小規模で行う「スモールウェディング」文化が少しずつ定着しているが、親世代の認識の変化がなければ容易ではないとし、結婚が果たして誰のための行事なのか、韓国社会が自ら問うべき時期だと付け加えた。














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