
マレーシアでオンラインゲームをめぐる兄弟げんかで、9歳の兄が6歳の弟を刃物で攻撃し重傷を負わせる事件が発生した。
1日、現地メディアの『ベルナマ』や『マレー・メール』などによると、事件は10月29日午前5時30分頃マレーシア南部ジョホール州で発生した。母親(40)が目覚めると、首に深刻な傷を負った次男(6)が倒れているのを発見し、直ちに病院に搬送した。
警察の捜査の結果、加害者は外部の者ではなく、被害児童の実兄(9)だと判明した。前日、弟が誤って兄の携帯電話を壊したことで、兄がオンラインゲーム『Roblox』で貯めていた100万ポイント程度を失ったことが事件の発端となった。
激怒した兄は、深夜に刃物を持って弟を襲ったとみられている。彼は警察の取り調べで「その時、家族を傷つけろという声が聞こえた」と供述し、幻聴の症状を訴えているという。
ジョホール州のアブ・ラフマン・アルサッド警察署長は、「兄はゲーム依存による精神的な不安定さと幻聴の症状を示しているようだ」と語った。
警察は親にも児童放置の容疑を適用し、捜査している。二人の兄弟は現在マレーシア女性・家族・地域開発省社会福祉局の保護下にあり、被害児童の追加の証言は、医療スタッフの許可を得てから行われる予定だ。
今回の事件を受け、マレーシア政府は子どもの利用率が高いオンラインゲームに関する安全指針の策定に着手した。マレーシア教育省と通信デジタル省は、共同で児童保護政策を検討していると明らかにした。













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