
警察が空腹のあまりスーパーでラーメンを盗んだ50代の男性に対し、処罰ではなく福祉支援を選択した。
3日付のニューシスによると、韓国・大邱(テグ)北部警察署は最近、生計型窃盗の被疑者に対して再犯防止と「回復的警察活動」を展開したと明らかにした。
A氏(53)は先月21日、大邱市北区のあるスーパーで、3,500ウォン(約374円)相当のラーメン5袋を盗んだ。家族と離れて10年以上一人で暮らしていたA氏は、一定の住居を持たず、大邱駅や頭流(ドゥリュ)公園周辺で野宿していたことが確認された。警察の調べに対し彼は、「数日間食事をしておらず、あまりにもお腹が空いてラーメンを盗んだ」と供述した。
警察は容疑者が犯行を認め、罪質が軽いと判断し釈放した。また、検察への送致ではなく「軽微犯罪審査委員会」に事件を付託し、即決裁判の請求の可否を判断する方針だ。
捜査チームはA氏が過去に腰を痛めて就労困難な状況であることを確認し、生活苦による犯罪を再度犯す可能性があると判断した。そのため、大明(テミョン)9洞行政福祉センターと連携し、A氏が一時的な生活支援金を受け、生活保護申請や自立支援事業の案内など、各種福祉サービスを受けられるよう支援した。
警察関係者は「今回の事例は社会的なケアが必要な生活苦による犯罪だった」とし、「弱者への支援を通じて再犯を防ぎ、回復中心の警察活動を強化する」と述べた。













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