
徹底した自己管理と継続的なトレーニングで、ボディビル大会8年連続優勝という金字塔を打ち立てた中国のボディビルダー、ワン・クンが30歳で急逝した。
英国デイリー・メールなどによると、安徽省ボディビル協会はこのほど、ワン・クンが心疾患とみられる原因で亡くなったと発表した。
ワン・クンは中国ボディビル協会(CBBA)の全国選手権で8年連続優勝を果たした実力者として知られ、中国のボディビル界を代表するスター選手の一人だった。国際ボディビルディング・フィットネス連盟(IFBB)のプロリーグでも活動していた。
本人は過去のインタビューで、生活は「修行僧のようだ」と語り、運動に全てを注ぐ極度に節制した日常を強調してきた。食事は茹でた肉や鶏むね肉などを中心に管理し、祝日や連休でもトレーニングを休まなかったという。
亡くなる直前まで、表立った体調不良は伝えられておらず、健康的に活動していたとみられる。
また、故郷の安徽省合肥市で新たなジムを開く計画も進めていたとされ、「目の前に広がる新しい出発点、新しい世界」と期待を示していたという。
一方、ボディビル界では若くして命を落とした例も少なくない。オーストラリア出身のネットスター、アジズ・シェイヴァーシアンは、ステロイド使用に関連した心臓発作で22歳で死亡した。ドイツのフィットネス・インフルエンサー、ジョー・リンドナーは動脈瘤で30歳で亡くなった。
さらに、体脂肪率を極限まで落としたことで知られるオーストリアのボディビルダー、アンドレアス・ミュンツァーも、過度なトレーニング等による臓器不全で31歳で死去している。














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