
中国の著名インフルエンサーが開いた無料展示会で、男児が展示台を触っていたところ、約5,270万円相当の「鳳凰金冠」が床に落ち、破損する事故があった。
英「デイリー・メール」など海外メディアによると、数千万人のフォロワーを持つインフルエンサーのジャン・カイイは、北京で開催した展示会で起きた事故の動画を、最近SNSに投稿した。
動画では、男児が展示台を触り、王冠を覆っていたアクリルケースを押したことによって、王冠がケースごと地面に落下し、粉々に割れてしまう様子が映っていたという。
この金冠は重さ約2kgで、ジャン氏の夫が自らデザイン・制作した結婚の贈り物であった。価値は約4億8,000万ウォン(約5,000万円)に上るという。ジャン氏は、個人的にも思い入れの深い品が展示中に破損したとして、強いショックと苦痛を訴えた。
一方、ジャン氏は投稿の意図について、唯一無二の品が損傷した場合、どのように価値を算定すべきか経験者の助言を得たかったためだと説明し、来場者に展示物へ触れないよう注意を呼びかけた。

ただ、現地ではこの投稿をめぐり「子どもを非難する目的ではないか」といった批判も広がり、議論を呼んだとされる。これに対しジャン氏は、子どもを責める意図はなかったと釈明し、金冠には保険が掛けられていたため、子どもの家族に補償を求めていないと明らかにした。
修理費用については、金製装飾品の修理は新規制作と同程度の費用がかかり得るとの見方が出ており、人件費だけでも最大8,400万ウォン(約885万円)に達する可能性があるという。さらに法的には、修理費や価値の減少に加え、精神的損害など無形の損害が賠償に含まれ得るとの指摘もある。














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