
ロックバンド「コールドプレイ」のライブの「キス・カム」で発覚した不倫騒動から半年。当時の映像に写っていた二人の人生は全く異なる方向に進んでいる。男性は結婚生活を続ける一方、女性は離婚、脅迫、失職を経験し、その影響に苦しんでいる。
7月16日(現地時間)、米マサチューセッツ州ジレット・スタジアムで行われたコールドプレイのライブで、米AI企業アストロノマーの当時のCEOアンディ・バイロン氏(51)とCPOだったクリスティン・キャボット氏(53)が観客席で抱き合う場面が会場の電光掲示板「キス・カム」に映し出された。

二人は画面に気付くと慌てて体を離し、顔を隠したが、その場面はSNSを通じて急速に拡散した。
公演中、コールドプレイのフロントマン、クリス・マーティンが「シャイなのか不倫かのどちらかだろう」と冗談を言った場面も加わり、映像は世界的なミームとなった。当時、二人とも既婚者だったことが判明し、騒動は大きくなった。
事件直後、会社は内部調査を開始し、バイロン氏は翌日辞任。キャボット氏も一週間もたたずに辞任した。
しかし、その後の二人の私生活は対照的だった。ニューヨーク・ポストは最近、バイロン氏が妻メーガンさん(50)とメイン州ケネバンクのビーチでピクニックを楽しむ姿を報じた。二人は結婚指輪をつけたまま散歩する姿もカメラに収められた。裁判所の記録によると、バイロン夫妻はまだ離婚手続きを取っていないという。

一方、キャボット氏は事件から1か月後、夫から離婚訴訟を起こされた。彼女は最近「ニューヨーク・タイムズとのインタビュー」で「間違った選択をし、その責任を取った」と述べつつも「映像一つで人生全てが崩れた」と訴えた。
キャボット氏はキス・カム映像の拡散後、50~60件、多い時には数百件の殺害脅迫を受けたという。二児の母である彼女は「子供たちは恐怖に震え、外出さえ困難だった」とし「人は大きな過ちを犯すことがあるが、だからといって殺害脅迫を受けるべきではないと子供たちに伝えたかった」と語った。
キャボット氏側は不倫疑惑も否定してきた。側近は「People」のインタビューで「二人は親密な関係だったが不倫ではなかった」とし「コンサートで上司と抱き合った不適切な行動一つで、没落、失職、烙印を背負わされたのは不公平だ」と主張した。
キャボット氏は現在、新しい仕事を探しながら生活の立て直しを図っているという。一方、バイロン氏は今回の騒動についてメディアのインタビュー要請に応じていない。













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