
過去に超巨大噴火を起こした地点の地下で再びマグマが蓄積しているとする研究結果が公表され、日本南部の海底火山「鬼界カルデラ」が再び活動を強める可能性が指摘されている。
神戸大学の研究チームは最近、国際学術誌『Communications Earth & Environment』に掲載した論文で、鹿児島県の琉球列島・硫黄島付近の海底にある鬼界カルデラの地下でマグマが徐々に再充填されていると明らかにした。
鬼界カルデラは約7,300年前に一度の噴火でおよそ160立方キロメートルに及ぶ火山噴出物を放出した超巨大火山だ。当時の噴火によって海底には中小都市をのみ込む規模の巨大なカルデラが形成された。
その後も活動は続いた。約3,900年間マグマが継続的に上昇し、約32立方キロメートル規模の溶岩ドームを形成したが、これは現在までに確認されている中で最大規模とされる。
研究チームは海洋研究開発機構(JAMSTEC)と共にカルデラを横断する約175キロの区間に水中センサー39基を設置し、音波探査によって海底地下の構造を分析した。1万2,000件を超える地震波データをもとに地下構造を立体的に復元した結果、過去の超巨大噴火の際に機能していたマグマ貯蔵庫が現在も活動状態を維持していることが確認された。
論文では「カルデラ直下の浅い地点にあるマグマ貯蔵庫へ溶融物が再注入される過程は今後の巨大カルデラ噴火の前段階に当たる可能性がある」と指摘した。こうしたマグマの再充填パターンは米イエローストーンやインドネシアのトバ湖で観測された大規模火山システムと似ているという。
しかし、これが実際に超巨大噴火につながるのか、また臨界点がいつ訪れるのかについては現在の技術では正確な予測は難しいという。研究チームは地震波速度の変化など地球物理学的な信号を長期的に観測することが今後の噴火可能性を判断するうえで重要な指標になるとしている。













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