
英国で高速インターネットが導入されてから26年が経過したが、いまだにインターネット接続が不十分なため孤立状態に置かれている農村の実情が明らかになった。
29日(現地時間)付の英デイリー・メールによると、イングランド南部ハンプシャー州ニューフォレスト国立公園内にある人口約500人の村ゴッドシル(Godshill)の住民は、14年にわたりインターネット回線整備を求めて政府との闘いを続けている。
英国では2000年に高速インターネットが導入され、現在は全世帯の96%以上が利用している。
一方、ゴッドシルは老朽化した銅線ネットワークに依存しており、通信速度はわずか1Mbps程度にとどまる。
これは添付ファイル付きメール1通を送信することさえ困難な速度だ。
政府と通信事業者はこれまで何度も通信網拡充を約束してきたが、そのたびに計画は頓挫した。
特に今年3月には、通信環境が整っていない地域への高速インターネット普及を目的とする政府主導事業の対象から、ゴッドシルが突然除外されたことで住民の不満が高まった。
業を煮やした一部住民は、月額100ポンド(約2万1,500円)を支払い、イーロン・マスク氏の衛星通信サービスStarlink(スターリンク)を導入した。
費用負担が難しい住民は、近隣キャンプ場のWi-Fi信号を利用しながら何とか生活している状況だ。
さらに深刻なのは、通信障害が高齢者の安全を脅かしている点だ。
住民の多くは高齢者で、近年は転倒検知アラームなど福祉サービスのデジタル化が進んでいる。
しかし、インターネット環境が整っていない同村では、高齢者が緊急時に救助要請すらできない恐れがある。
ゴッドシル教区議会のピーター・ウッドワード副議長は、「この問題は2012年から続いている」と指摘した。
そのうえで、「私たちにできることは、政府が動くよう強く抗議し続けることだけだ」と訴えた。
問題が拡大したことを受け、英国政府は「状況を積極的に検討している」と説明した。
また、「地域住民が通信サービスを利用できるよう、あらゆる方法を模索する」とコメントした。













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