
ノルウェーで、追いかけてくるホッキョクグマを間一髪で逃れ、命拾いした男性の姿が捉えられた。
4月29日(現地時間)、米「ニューヨーク・ポスト」や「フォックス・ニュース」などは、ノルウェーのスヴァールバル諸島にある北極圏の村「ピラミデン」で、ある男性がホッキョクグマに遭遇し、逃げ出す様子の映像を公開した。
映像では、男性がホッキョクグマを追い払うため、ライフルで照明弾を発射したが、ホッキョクグマは逃げることなく、男性に向かって突進するようすが映っている。男性はライフルを投げ捨て、近くのスノーモービルに飛び乗って逃げ、九死に一生を得た。
この映像は付近のホテルに滞在していたレベッカ・バークさんによって撮影された。
バークさんは「深夜ごろ、誰かの『クマがいる』という声で目を覚ました。ホッキョクグマが男性に向かって突進するのを目撃した」と証言した。
バークさんは、この男性がホテルスタッフではないかと推測している。
彼女の証言によると、男性が照明弾を発射した際、クマは背を向けていたため効果がなく、むしろクマを刺激してしまった可能性があるという。
現地の観光局は「スヴァールバル諸島には多くのホッキョクグマが生息しており、訪問者は細心の注意を払う必要がある」と警告した。
さらに「ホッキョクグマは予告なしに素早く攻撃してくるため、観光客は必ず現地ガイドと行動するように」と呼びかけている。
スヴァールバル諸島には、約300頭のホッキョクグマが生息している。
