80代の女性が腰痛を和らげるため、科学的根拠のない民間療法を試みた結果、寄生虫に感染して入院したことが分かった。
8日(現地時間)、香港紙『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)』は、中国浙江省杭州市に住む82歳のチャンさんが「生きたカエルを丸呑みすれば痛みが消える」と信じ、家族が捕まえたカエル8匹を2日間で生のまま飲み込んだと報じた。

当初は特に症状が見られなかったものの、数日後に激しい腹痛を訴え病院へ搬送された。検査の結果、チャンさんの体内に「スパルガヌム」と呼ばれる条虫の幼虫が広がっていることが判明した。
担当医によると、「カエルやヘビ、魚の胆嚢を生で食べる民間療法はこれまでも報告されている」とし、医学的根拠のない非衛生的な行為は命を脅かす危険があると警告した。
同様のケースは過去にも起きている。2015年には中国広西省で、母親が3歳の息子がてんかんを患っていると誤って判断し、民間療法としてカエルを食べさせた結果、子どもが「スパルガヌム症」(条虫の幼虫が人体に感染して発症する疾患)を発症した例が報告された。
また、湿疹を治す目的で鉛を含む液体に手を浸し、鉛中毒と診断された事例も確認されている。
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