
中国のサーカス団のリハーサル現場で、ライオンとトラが突然白馬を襲う事故が発生し、動物虐待やサーカス廃止の論争が再燃している。
英『デイリー・メール』、『ニューヨーク・ポスト』などの海外主要メディアは、過去に中国河北省滄州市に位置するサーカス団で発生したこの事故を報じた。
当時、サーカス団は白馬の背中にテーブルを括り付け、その上にライオンとトラが乗る芸の準備をしていた。

しかし、リハーサルが進む中、予測不能な状況が発生した。突然、一頭のライオンが本能を抑えきれず、白馬の背中と脚を激しく噛み始めた。
さらに隣にいたトラも連鎖的な反応を起こし、白馬に向かって突進し、現場は瞬時に混乱に陥った。
公開された映像には、ライオンとトラが白馬を執拗に捕らえて離さない様子が映っている。
驚いたサーカス団のスタッフが鞭や棒を振り回して猛獣たちを引き離そうと試みたが、効果はなかった。
2分あまりの騒動の末、ライオンとトラはようやく白馬から離れたものの、白馬は極度の恐怖と興奮状態に陥っていた。

幸いにも、白馬は深刻な怪我は負わなかったと報じられている。しかし、この事故は野生動物の本能を抑え、娯楽のために利用するサーカスの危険性と残酷性を再び浮き彫りにした。
サーカス団の関係者は、「ライオンとトラは野生動物であり、こうしたことは当然起こり得る」と弁明し、事態の深刻さを軽視する姿勢を示した。
これに対し、動物権利団体『PETA』(People for the Ethical Treatment of Animals)のエリサ・アレン氏など、動物保護活動家たちは強い批判の声を表明した。
彼らは「サーカスに動員される猛獣たちは、生涯、自然に行動をする機会を奪われ、狭いケージに閉じ込められ、その中でさまよっているため、巨大なストレスを受けざるを得ないと指摘した。
このようなストレスと本能の衝突が、最終的に事故につながる主要な原因だと指摘されている。













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